トレンドは変わらず上昇を維持しているものの、BOXという考えが大きく頭の中のスペースを広げていくような値動きとなっています。
6月2日の高値更新も、6月20日の高値更新も、上抜けた翌日からぐずつく流れとなり、セオリーとなる窓空けで高値更新は一気にトレンドが出来るという認識ですが、2回連続で肩透かしとなっております。
となると、このパターンは下降フラッグか? BOXのオーバーシュート扱いと考えますが、現状では明確に言い切ることが出来ないので、いくつかの未来シュミレーションの一つとして想定するという認識となります。
ただし、下降フラックというのは、下げ過程の中で上昇に戻りかけかもという中位圏で出るものであり、今のようにあからさまな天井圏か?上げている最中の中位圏であると、下降フラックとは言わないと考えるので、切り上げ型のBOXと見るのが妥当なのかなとも考えます。
週明けの展開として上 下ともに材料不足となっており、需給のバランスが考えられますが、7月後半の決算発表に向けての思惑がトレンドを作るのかなと考える一方、7月7日、8日の雇用統計から年後半の利上げに対する見立てにより、為替が動いて相場も動き出すのか? 先行き判断が難しい状況です。
その現状で、現在のトレンドは上昇という見立てがメインで、どのようになったらこの上昇が崩れだすのか? 見極めポイントを設定しつつ警戒感をもって見ていきたいと思います。
その上で今のトレンドが継続していく前提で、建玉ポイントを想定してどの位置で玉を動かすのか? を考え道筋を立てておく必要があります。
そしてその道筋を立てるためには、テクニカル的な判断が出来る知識が必要になります。
この方法論が、自身の中で出来上がったときには、トレードにおいての勝ちパターンが確立され始めます。その領域まで知識と技術を身に着けましょう。
目次
現状分析
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5日線
上向きで上に乖離している状況で乖離を詰めたところから上か下に振れることが想定されます。したがって月曜か? 火曜日には動きが出てくると考えます。
25日線
位置としては上を維持しており、徐々に乖離を詰め始めましたが、乖離を残して週末入りとなりました。この状況からは25日線まで降りてきたら買い場と考えます。
75日線
変わらず上向きで上に乖離を維持しています。
上からローソク足 5日線 25日線 75日線で移動平均線は全て上向きですので完全な上昇トレンド示唆となっています。
トレンドライン
1月27日と3月2日の上値を結んだラインが今回も上値抵抗線として機能したように見受けられます。
緩やかな右肩上がりの動きですので、判断が難しい動きとなっています。
さらに上はやはり前々から申している、2015年の高値2万1000円がやはりメドとして考えます。
さらに起点をどこに置くかで変わってきますが、N値E値V値計算をしての上値抵抗線は高値更新してきているうえで必要な計算となります。
さらには、サポートラインとして機能している5月18日と30日と6月15日を結んだトレンドラインが機能していますが、このラインにチャネルのラインを5月11日の高値に合わせてできるラインも上値抵抗線として意識すべき線かなと考えます。
サポートラインは上記の切り上がりの線 25日移動平均線が意識されます。そして6月15日の安値が目先のトレンドの切り換わりの現状ボーダーラインとなりそうだと思っています。
トレンドラインを使って、相場の行く末やトレンドの変わり目の目利きをしっかりしていきましょう。
テクニカル指標
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一目均衡表
上方シグナルが出ています。目先、トレンドが崩れそうな雰囲気は見えてこない現状です。
ボリンジャーバンド
開きかけた5本のラインが 開き切らずに上向きとなりました。こうなると急上昇はしづらいのかなと考えます。
であれば上値が、+2σでTPラインか-1σをサポートラインとして切り上がり型のBOXを作ることが予測されます。
スローストキャスト
しっかり買われすぎゾーンまで上げて来てデットクロスとなったことでトレンドが崩れたシグナルは出ませんでした。
逆に下りていく2本のラインが売られすぎゾーンまで降り切らないうちにゴールデンクロスとなったときは、強さを示したうえで急上昇という流れもあるかと思います。
何処まで2本のラインが下りていくか注目です。
総合判断
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やはり未だ上昇継続で切り上がりのBOXという認識も持ちつつ、深くは押さないトレンドという認識で考えていこうと思います。
ただし、いつもの事ですが、いつトレンドが崩れだしても対処できる準備は必要です。そして米国の動きでは、週明け横ばいでの寄りつきが想定され、方向感を示す状況にないと考えます。
しかし、私自身は週明け再度、高値更新のチャレンジをしてくるのでは? と考えています。
6月26日からの週は、ファンダメンタル的に動きが出るとは思えないので上下どちらにしても大きくは動かない週となりそうだなと考えます。
では、常に慎重に判断し 片側に考えを固執させないよう柔軟に見極めてまいりましょう。(執筆者:城 晶子)