「六曜」という言葉を耳にしたことがない、という人はそれほど多くはないでしょう。
結婚式や葬儀のときにも関わってくるこの「六曜」についてみていきましょう。
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目次
六曜って何? 友引とは
「六曜」という考え方は、中国で生まれました。これが日本にも入ってきたのです。現在は、六曜を印刷したカレンダーもありますね。
さて、この六曜ですが、これは名前の通り、6つに分かれます。「先勝・先負け・友引・仏滅・大安・赤口」の6つです。
葬儀に置いて関わってくることが多いのは「友引」でしょう。
友引の考え方
友引は、もともとは「共引」という漢字が当てられていたと言います。
この時の意味は、「どちらとは言えない、決着がつかない、引き分けである」というものでした。
しかし時代がくだるに従い、「友引」という漢字が当てられるようになったと言われています。
この「友引」は、葬儀に深く関わります。
その字面のためか、
「故人が友達をつれていく」
といわれるようになったのです。
このため、「友引のときには葬儀を避けるべき」という考えが広く広がっていったのです。
現在の考え方はどうか
ただ、このような「友引」を気にする人というのは、現在では少なくなっている傾向にあります。
都合のよい日に葬儀を挙げると考える人も多くなり、六曜を意識して葬儀を挙げる人は、それほど多くはありません。
結婚式などの場合は、「仏滅の日ならば安くなる」というところもあります。
ただ、葬儀に関しては、このようなことはあまりないと考えるべきでしょう。
もちろん葬儀式場にもよりますが、「仏滅であれ、友引の日であれ、大安の日であれ、六曜は値段に影響しない」という姿勢をとっている葬儀会社も多いかと思われます。
むしろ、友引の日に葬儀をする場合、ケースによっては高くつくことがあります。
友引の日に葬儀をする場合「友引人形」を入れる場合も
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友引の日に葬儀をする場合、「友引人形」というものを入れることがあるからです。
これは小さな人形であり、棺に一緒に納めるものです。人形はもともと「人のかたち」をしているものですから、「人間の代わりにこの人形を一緒に連れて行って」という意味合いがあるわけです。
この友引人形は、だいたい3,000円くらいが相場です。
どうしても気になる、という場合は、この友引人形を入れるとよいでしょう。
ただ、あくまで一つの経験談ではありますが、現在はこの「友引人形」を入れるケースもそれほど多くはありません。
1年に1~3回程度見るにとどまる、という葬儀会社もありました。(執筆者:鍋谷 萌子)