国内の政治不信、欧州のテーパリング観測、米国では、本格的に資産縮小への議論がなされ始めました。
7月からここまでの日経平均株価の推移を見ても、非常に狭いレンジでの推移。ボックス相場を形成しつつあります。
つまり、上述した三要素がリスクオフの材料として捉えられているのです。
個人的には、短期的に、インデックスの動きが弱くなることを想定しています。
よって、
ここからは、8月決算の優良銘柄についてみなさんとシェアしていければと思います。

目次
J-REITに再チャンス。流入資金の質が変化
政府、日銀が掲げる、大胆かつ大規模な金融政策の一環として、ETFやJ-REITの購入が上げられます。
2015年12月のJ-REIT買い入れ枠拡大決定後には、インカムのみならず短期的なサヤ取りを狙う資金も流入。
REIT市場は非常に値動きの荒い展開になりました。
しかし、その傾向も徐々に改善傾向にあります。結論から言うと、短期的な裁定取引者(サヤ取りをする人)が減ってきた。
個人的にはそのように感じています。よって、REIT市場の値動きの安定性も向上。
インカム狙いの投資に、J-REITは非常にマッチした投資対象となるのです。
また、日銀によるJ-REIT買い入れも継続されており、比較的底堅い値動きになると想定されます。
森トラストグループのホテルリート

森トラスト・ホテルリート投資法人(3478)は森トラストグループが運営するJ-REITです。
インバウンドによる旅行客増加により、今後もホテル稼働率の高まりが期待されるでしょう。
また、ここもとのインバウンドは非常に中国人客が多い。また、彼らの多くは富裕層です。つまり、ホテルも消費も高級志向。
シャングリ・ラ ホテル東京やマリオット等、高級ホテルに特化した同REITが恩恵を受ける可能性は高いと言えるでしょう。
また、利回りも4%程度あり、申し分ない水準。
一方で、投資物件が4件と投資先が比較的少ないことがデメリットです。日々の値動きには注意しながら投資をする必要があると言えるでしょう。
さくらリート(3473)は利回り6%越え!

さくらリートはガリレオグループと日本管財がズポンサーを務めるREITです。
同銘柄の特徴はオフィスと商業施設が中心の総合型REITだと言うことです。
投資先も多く、ポートフォリオの分散も効いています。分配金の推移を見ても堅調推移。
2017年2月期の一口当たり分配金が1,529円であることに対し、同年8月期の予想は2,803円です。
また翌年2月も3,330円と分配金推移からも堅調な業績が見て取れます。
利回りは6%越え、かつ、10万円以内で購入出来ることもあり、投資初心者のエントリーには最適な銘柄かもしれません。
最後に
いずれにせよ、インデックスがもたついている現状は、インカム狙いへの切り替えに良いタイミングです。REITを利用し、高配当の恩恵を受けましょう。(執筆者:徳田 陽太)