一週間の揉みあいの動きの中で、反転の兆しがあるとすれば、週末に5日線の上に顔を出して引けていたことぐらいです。
上げ下げの動きの切り上げや、移動平均線の向きの変化などは起きていないことから、現状で底入れという材料は乏しいという見立てがメインではないかなと考えます。
ただし、この値ごろで揉みあっているのは事実です。
この値ごろが何を示しているのか? ということ考えてみると、昨年の12月から今年の2月にかけての揉みあいの上限のところで止まっており、1万8800円から1万9600円あたりが価格帯別出来高で大きく膨らんでいて、厚い抵抗帯となっていることが、今の揉みあいの原因の一つかと考えます。
そして、今回の調整は、表向き 地政学的リスクや米国の大統領周りの問題などが取り上げられていますが、私としては、昨年の11月のトランプ選挙以来 調整らしい調整が無く、多くの投資家が利確のタイミングを待っているところに、9月末のヘッジファンドによる決済に対して、45日前ルールが発動されたことで押しはじめて、その流れで利確の波が始まったのだと想定します。
したがって、この後の展開で、大きな不安要素が浮き彫りにならなければ、11月からの上昇の38.2%押し(1万8700円処)前後が最大の調整ポイントかと考えます。
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もちろん手前で反発が始まる可能性はありますが、現段階で底入れとは考えられないと思っています。
日柄的には、8月8日が三角保合い最後の日で、ここからの基本数値の日柄を意識していきたいところです。
週末で13営業日 基本数値では17日 26日 33日あたりが注目で17日が、8月31日となり26営業が9月13日となります。
この9月13日は、14日が一目の雲のねじれと重なることで、反転ポイントの日になるのかなと考えております。
そして CMEの動きでは、週明けももみ合い継続で始まると想定されます。
この狭いレンジの揉みあいから上 下どちらに飛び出すか? 見極めていきますが、短期的には25日線まで値を戻す(上へ)という可能性も残っています。
私の見解としてもう一つ、今回の下落が始まってから、始まりで一回窓空けし、その後、揉みあい、塊を作り、その後、二度目の窓空けして揉み合いが起きていて、現在、二空と考えられ、もう一回 窓が空くことで三空完成となり、その後反発という事も考えられるかなと思います。
目次
現状分析
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5日線
週明け5日線の上に乖離して始まり、陽線となると、短期か? 本格的かは別問題で、反発の始まりのシグナルとなるかもしれない状況です。
25日線
変わらず下向きで下への乖離も継続中です。25日線の下げる角度と同じような切り下げをしているように見受けられます。
そして揉みあいが、対25日線で見ると、グランビルの売りの3を作っているとみえます。もし現実のものとすると、週明けから一週間から二週間の継続が考えられます。
75日線
向きを下に変えて下に乖離を起こしています。
移動平均線の並びが、上から75日 25日 5日となっており、すべてが下向きとなっていることからトレンド下落を示す状況となっています。
トレンドライン
横軸で5月1日から2日の間の窓のラインと、4月25日と26日の間の窓が気になり、その下の大きな窓もポイントですが、その下は4月の安値と考えます。
上に関しては、横軸で8月14日から15日にかけて空けた窓が気になります。
斜めのラインとしては、強くはないと考えますが、8月8日と8月23日を結んだラインが機能して週末頭を押さえらてるように見受けられます。
その上は25日線 75日線となり6月20日と29日を結んだラインと考えます。
テクニカル指標
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一目均衡表
下方シグナル点灯中です。
この後の展開で、遅行線が雲から下抜けするか?見極めとなります。さらには、未来にある雲のねじれ(9月14日)がポイントとなっています。
ボリンジャーバンド
開いたバンドに合わせてバンドウォーク継続中となっており-1σを上値抵抗線としております。
5本のラインが、すべて下向きとなったことで、ここから更なる下落 横ばいに変わっていくか? 再度 収斂が始まるか? 見極めとなります。
スローストキャスト
切り下げた位置でのゴールデンクロスとなりました。
この後のデットクロスの位置がどうなるかに注目で、売られすぎゾーンで横にスライドする形となるときは、さらに深い下げが来ると考えられ、逆に2本のラインがしっかり買われすぎゾーンまで上げきるなら、今回の下げはいったん終了となると考えます。
総合判断
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下落継続中であるとしながら、反転のシグナルがいつ出るかの見極め時期となります。
しかし、反転が本格反発か? 自律反発の範疇か? の見極めがすごく難しくなります。
売り玉の利確に関しては、早すぎないことが大切です。
もちろん一部の利確や、利確して入れ直しはするべきですが、全部利確して、買い玉のみにするのは、トレンドが下である以上、現状の状況下ですべきではないと考えています。
週明けは、材料不足の中 方向感を出すことが見えない状況ですが、こういうときにふっと出てくる材料に、相場が動き出すので、油断せず緊張感をもって見極めていきたいです。
今回の下落は、未来に対してのとてもいい経験になると考えますので、しっかり客観的に見極め、今後の材料にすることをお勧めいたします。(執筆者:城 晶子)