未曾有の低金利時代。
かといって、投資に気が向かない人が多いことも事実です。
実際に、国民の金融資産の大部分は現金・預金に振り向けられています。しかし、銀行預金は物価スライドする訳ではありません。
つまり、インフレになった際には資産価値が目減りするということです。投資を遠ざける心理のほとんどは損失リスクに起因します。
では、いかにして損失リスクを軽減した資産形成を実現すればよいのでしょうか。

目次
投資初心者は積立で資産形成 無理ない投資で損失リスクを軽減
結論から言うと、投資初心者には積立投資による資産形成がおすすめです。
毎月一定額を、決まった時期に積み立てることで、無理ない投資が可能になります。
価格が高ければ購入数を抑えられますし、安ければ購入数を増やすことができます。
積立投資を行うことで、この作業をオートマチックに行うことができるのです。
自身が拠出出来る金額内で、無理ない投資を実現することが出来るのです。
ドルコスト平均法による投資効果は侮れない
上述したような積立投資の手法を、ドルコスト平均法と言います。
ドルコスト平均法を批判する識者もいますが、個人的には非常に投資効果の高い運用手法だと思っています。
その理由は、下値不安が非常に少ないからです。特に、投資期間が長くなればなるほど損失のリスクが軽減されます。
実際に、2008年のリーマンショックの株価低迷期の入り口から日経225インデックスファンドを購入し続けた場合には利益が出ています。
それなりの下落を経験したとしても、丹念に同一銘柄を仕込み続ければ損失リスクは軽減されると言うことです。

投資信託の積立や高配当銘柄の積立も有効
積立による資産形成では、投資信託への投資もおすすめです。
基本的に、積立投資は長期投資です。投資信託の年間リターンや設定来リターンを確認して、今後も成長期待が高い銘柄を選びましょう。
毎月分配型のファンドの積立を行う場合は、再投資コースがおすすめです。
相当パフォーマンスが悪いファンドでもない限り、再投資後の基準価額は上昇していることが多いと言えるからです。
また、高配当銘柄を丹念に仕込むこともおすすめです。ドルコスト平均法の効果を利用することで、中長期的な資産成長と受け取り配当額の増加が期待できます。
自身の投資スタンスに合わせて、適切な銘柄選びを進めることがポイントです。(執筆者:徳田 陽太)