株式投資で利益を上げることは非常に難しい作業です。株価を決める最大のファクターは企業業績です。
しかし、好業績銘柄を買っていればもうかるかと言えば、その限りではありません。買い時、売り時を間違えれば損をする可能性すらあります。
セオリー通りの投資戦略では、利益もそれなりにしか上げられないのです。
今号では、セオリーから若干角度を変えて、一歩踏み込んだ投資法をみなさんとシェアできればと思います。
目次
キーワードは経営者
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経営者=大株主。経営陣ももうけたい!
結論から言うと、
近年では、会社(企業)の役員や従業員が、一定期間内に、あらかじめ決められた価格で、所属する会社から自社株式を購入できる権利の「ストックオプション」を採用する企業も増えつつあります。
つまり、経営陣が株式を保有することで、業績向上へのモチベーションが高まるという訳です。業績が良くなり、株価も上がれば経営者がうれしいのです。
経営者が多くの株を保有している場合
業績の向上に躍起になっている可能性があります。従って、投資のチャンスも広がると言えるのです。
また、ベンチャーキャピタルや投資ファンドが株主上位に食い込んでいる場合も同様です。資金の出し手としては、投資先企業がもうかってくれないと売り抜けません。
株式を購入する前に、株主構成を確認することで、投資の精度も向上するのです。
経営者=大株主の企業では、配当が高いケースが多い
上場企業には、配当金でかなりの額を稼ぐ経営者が存在します。
つまり、大株主が経営者である企業は、株主還元にも積極的。高配当銘柄であることが多いのです。
ソフトバンク(9984)
経営者である孫社長は配当金だけで約100億円を稼ぎます。
ファーストリテイリング(9983)
ユニクロで有名な柳井社長も約80億円。
日本電産(6594)
永森社長も20億円を稼ぎます。
これらの銘柄の特徴は、経営陣が多くの株を保有しているということです。
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個人投資家が狙い目の企業
・ 藤商事(6257)
・ 夢真ホールディングス(2362)
ともに、経営陣が、多くの株式を抱えており、配当利回りも4%越え。
時価総額もそれほど大きくなく、マーケットの状況次第では株価の上昇も期待できるでしょう。
株を購入する際の判断材料は、企業業績やテクニカル分析をされる方が多いでしょう。しかし他人と同じことをしていてもマーケットで勝ち切れないことも事実です。
投資判断の切り口を変えることで、投資の精度は格段に向上します。参考にしてみてください。(執筆者:徳田 陽太)