皆さんはクレジットカードで税金の納付ができる事をご存じですか?
実は法改正により平成29年1月4日から所得税、消費税、法人税、相続税、源泉所得税等多種にわたる税金がクレジットカードで納付する事が可能になりました。
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目次
クレジットカード納付のメリット
クレジットカードでの納付のメリットには以下の2点があります。
・ ポイントがたまる。
クレジットカード納付だと支払の手続きをした日に国に対して税金の納付が完了したこととなります。
しかし実際に納税者として支払をする日はカード代金の決済日ですので、実際の納期限までに支払の手続きをすれば、そのカード会社の決済日まで支払を遅らせる事ができます。
その分資金繰りが楽になるというメリットがあります。
またクレジットカードの支払であれば、そのカード会社の規定に従ったポイントが付与されます。
現金で直接支払った場合にはポイントなどは当然付与されないわけですから、その分クレジットカードで納付した方がお得であることはお分かり頂けると思います。
クレジットカード納付のデメリット
クレジットカードで税金の納付を行う場合には決済手数料を支払う必要があります。具体的に1万円ごとに82円(税込)の決済手数料がかかります。
例示すると以下のとおりです。
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結局損してるのでは?
デメリットを見るといくらポイントが付いたからと言っても結局損をしているように感じてしまうのはないでしょうか?
確かにポイントの還元率によっては損をしてしまうかもしれません。
ただ決済手数料は1万円につき82円なので、決済額に対してざっくり考えると0.82%の負担となっています。
ですので
ことがお分かりいただけると思います。
ただし1万円を1円でも超えると次の段階の82円が加算されるので少額な納税の場合はポイント還元率1%であったとしても若干の損をしてしまうかもしれません。
目安としては5万円以上の納付であれば5万1円であったとしても手数料492/50,001≒0.98%となりますので、5万円以上の納付であれば損をすることはありません。
クレジットカードでの納付限度額は1,000万円までとなっていますので、ポイント還元率1%だった場合1,000万円 × 0.18% = 1万8,000円が最大の利益となります。
手続き
クレジットカードでの納付は
・ 確定申告書等作成コーナーより納税額のある申告書を作成した場合等に表示される納付方法の案内画面からアクセスする
・ e-Taxのメッセージボックスに格納される受信通知からアクセスする
のいずれかの方法によることとなります。
他にも
クレジットカード納付の決済手数料がどうしても嫌だという場合にはnanacoカードを使って支払うという手段もあります。
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nanacoカードであればクレジットカードでチャージを行えばポイントが付与されるため、クレジットカードで納付を行ったのと同様の効果が得られます。
さらにnanacoカードでなら国民年金や国民健康保険等の支払も行えるため、クレジットカード納付よりも汎用性は高いと言えるのではないでしょうか。
ただし、nanacoカードでの納付はnanacoカードへのチャージ額の上限が低いため、多額の納付には向かないこと、コンビニ払いが前提となるため送付された納付額の確定している専用の納付書でしか支払いができないことなどのデメリットが存在します。
最後に
日々の支払の積み重ねは、それぞれは小さくてもすべてを纏めると相当多額になります。
その1%でもお特になれば思わぬおこずかいのように返ってきます。少しでもポイントをためて賢く暮らして行きたいものですね。(執筆者:寺田 悟)