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マレーシアで資産運用するには?
マレーシアは金利が高いことで資産を運用するには大変良い環境であるということをお伝えしました。
今現在も経済発展を真っ最中のマレーシアで資産を運用するとリターンが大きく得られそうです。
では、リスクをしっかり踏まえた上で良い資産運用をするにはどうしたらいいのでしょうか?
まず、マレーシアで資産運用するにはどんな方法があるでしょう?
以下のような方法があります。
2. マレーシアの銀行に口座開設し、定期預金を組んで3%以上の高い金利を得る
3. 投資信託(REITなど)に投資する
4. パームオイル農園に投資する
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1. マレーシアで一年のうちのほとんどを暮らす
マレーシアで最も資産を上手に活用する方法は、年間のほとんどをマレーシアで暮らすことです。
つまりマレーシアの居住者になることです。
暮らすということは「衣・食・住」をすることになります。
このマレーシアに暮らすことが一番の節約となり、資産の運用になるのです。
最近のマレーシアは、経済発展が進んで、だいぶ物価が上昇してきているのですが、それでも物価は日本と比べると約1/3程度です。
つまり、お金の価値は日本に置いておくのと比べると、3倍になるということです。
生活レベルに違いもあるので、住居費や食費は人それぞれ多少違いがありますが、日本と比べると全体としてかなり生活費を抑えることができます。
その上、マレーシアに住むことによって、各銀行の特別金利のキャンペーンの情報やその他の資産運用に関連する多くの情報も多く得られるため、長期的に見てもかなりプラスになるでしょう。
さらに後で再度お伝えしますが、マレーシアに住んでも住民税が課されることはなく、年間のうち、182日以上 マレーシアに住み、日本の住民でなくなった場合(日本の住民票を抜いた場合)には、日本の住民税が課せられることがありません。
そのため、これまで団塊世代をはじめとするリタイアした年金生活者の方達がここ10年間の間にマレーシアに多く移住してきました。
その理由は、マレーシアは、毎日の生活が同じ金額で3倍近く豊かにできる環境だからです。
例えば、20万円の年金を受け取っている方がマレーシアで生活すれば、日本の3倍の価値の60万円を持っているのと同程度の生活ができるのです。
そういう意味でいうと、マレーシアで暮らせば暮らすほど、無理しないで快適に節約ができることになります。
2. マレーシアの銀行に口座開設し、定期預金を組んで3%以上の高い金利を得る
マレーシアで口座開設し、定期預金を組むと1年で3%~4%の金利が付きます。
マレーシアの国内の銀行でプロモーションが度々あるため、預けるタイミングによって3%以上での金利をつけられることもあるのです。
そして、金利に対しては、マレーシアで課税されることがありません。
マレーシアに口座開設するためには長期滞在ビザを取得していることが条件です。
長期滞在ビザとは、ワーキングビザやMM2H(マレーシア・マイ・セカンドホーム)ビザ、そして永住権のことです。
つまり、長期滞在できるビザを所有している方でなければ今のところ原則的には銀行口座を開設し定期預金を組むことができないことになっています。
しかし、例外的にはマレーシアの銀行と個別に日本人のエージェントが直接交渉することで、長期滞在ビザを持たない日本でも口座を開設できることがあるようです。
これは、マレーシア国内の大手の銀行が日本人の富裕層の顧客中心に増やしていくことに対して、最近積極的な動きに出ているからのようです。
3. 不動産投資信託(REIT)に投資する
マレーシアの不動産投資信託(REIT)には現在16社が上場しており、税引き後の配当利回りは5~8%です。課税は10%が源泉されるのみです。
4. パームオイル農園に投資する
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赤道直下に位置するマレーシアは世界で数少ないパームオイル樹の原産国で、世界市場の約4割のパームオイルの原産国です。
燃料や食料品、化粧品等の日用品の原料に多く使われている、ヤシ油の原料であるオイル・パーム産業はマレーシアの農業で最大の競争力を持っている産業です。
パームオイル農園経営を証券化し、高い利回りを保証している金融商品が多くあります。
最初の6年間は、6%保証、7年後以降は最低9%の配当を保証してる証券化している投資スキームもあります。
ある程度の高い金利が保証されていることからパームオイルの関連の投資信託は売り切れているくらいです。
マレーシアには住民税がない?!
現在、マレーシアで生活していても、日本のように住民税が課せられることはありません。
MM2H(マレーシア・マイ・セカンド・ホーム)ビザを取得して、マレーシアで長期滞在を許可されて住んでいる方達が数多くいます。
団塊世代を中心に多くのMM2Hビザの取得者がマレーシアに移住してきています。
その方達は、どんなに長いこと住んでいても、年間のうち、大半をマレーシアで暮らしていてマレーシアの電車・道路、その他インフラを利用したとしても、住民税を課せられることが一切ありません。
また、MM2Hや永住権を取得した日本人は一年のうちのほとんどは日本に住むことがないため、日本の住民票を抜いてしまうので、また再び日本の住民票を入れない限りは日本で住民税を払う義務がなくなります。
一年のうちほとんどは、正確には一年のうち182日以上を日本の国外で暮らしていることで、そうなると日本の非居住者というようにみなされ、確定申告なども免れます。
マレーシアでは相続税・贈与税もない!?
さらに日本ではかなり高額に課せられている相続税や、贈与税もマレーシアで課せられることはありません。
しかし、マレーシアに住んでいても日本の居住者となっている場合、つまり日本に住民票がある場合には、日本の税務署がマレーシアで資産運用して利益を得た分の資産に課税をしてきます。
おかしな話ではありますが、日本に住民票を置いている日本人に対しては、日本国外の資産運用で利益を得たことがわかると、日本の税務署が高い税金を課してきます。
しかし1年のうち、182日以上をマレーシアで暮らしていれば、日本の方から高い税金をとられることはありません。
為替リスクはどう考える?
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今現在、日本円 vs マレーシアリンギットは円高の基調で推移しています。
6年前に日本で東日本大震災が起きた直後には、1リンギット = 25円程度とかなりの円高が続いていました。
その時に多くの日本人が震災後の日本から海外へ出ることを考えて行き先をマレーシアに選びました。
その後、野田政権から安倍政権に替わり、日銀総裁も交代して日銀が円高打開をするための介入による影響などがあり、円安傾向になったため、対リンギットも33~34円程度までいったんは上がりました。
しかし、最近、マレーシア国内の政治不安や、原油価格の低下による影響があって、ここ1年以上は 1リンギット = 25~27円位で推移しています。
そのため、今は円からリンギットに交換には比較的良いタイミングなのかもしれません。
ここ最近少しずつではありますが、リンギットが円に対して上がってきているため、もうあと少ししたら、1リンギット = 30円程度にまでなるかもしれません。
そう考えると、今がマレーシアで資産運用をするのには絶好の機会なのかもしれません。
参考元:マレーシア不動産(執筆者:鈴木 美代子)