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子どものお稽古「何を? いつから?」そして予算は?
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子どもができた段階から、将来についてはいろいろ思い巡らせますよね。
学習だけでなく習い事も能力を伸ばす大切な要素。
「天才脳をつくるために幼児期からしっかりやりたい」という方も、「本人の性格を考慮して意思が芽生えてから徐々に」という方もあり、考え方はさまざま。
では、効果的な費用捻出方法はあるのでしょうか。
ちなみに、お稽古ごとを紹介する「ケイコとマナブ.net」によると、2016年に「習わせたいランキング」のトップ5は下記だそうです。
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通う教室によって月謝などはさまざまですが、おおよその予算(月謝)をあげてみました。
2位 水 泳 : 週1回1時間4,000円~8,000円
3位 書 道 : 1回120分・月3回8,000円など
4位 ピ ア ノ : 週1回30分のレッスンで、月謝5,000~7,000円
5位 そ ろ ば ん : 週1回1時間5,000円~
(入会金・教材費等は別途)
1~2個に通うとして月に5,000~1万5,000円は必要ということですね。
とにかく子ども費は天引きしてためグセをつける
学費捻出計画のベストなタイミングはお子さんが生まれた時だと思いますが、何歳でも、調整していけば大丈夫です。
まず、家計を見渡してお子さんにかけられる費用(子ども費)の総額を出しましょう。
仮に手取り30万だとすると、2割で6万円です。ここにはお子さんの食費や被服費などは入りません。それらは家族のものとは分けずに家計の中で吸収します。
予算を決めたらそれらは収入から天引きで貯めます。まず半分の3万円は学資保険や定期預金などにいれて死守します。
の学資がたまります。これで大学等の進学はおおよそ賄えます。
残りの3万円は普通預金に入れてためていきます。
この普通預金は子ども名義にして家計とは分け、学習机やランドセルなど1度にまとまったお金が必要な時用にします。
一般的には0~6歳くらいまではあまり使わずにためる時期。でも習い事を始めるならここから出します。
「なぜ習い事をさせるか」の軸を明確にしておく
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体操や水泳などの身体を鍛える系、ピアノやバイオリンなどの音楽系、公文や英語などのお勉強系と習い事の種類は無数にあります。
子どもの才能を伸ばすためとはいえ、すべてを習わせるのは、もちろん無理。
手当たり次第に始めさせてから絞るなら、一時にお金がたくさん必要になります。
子どもが「やりたい」といったことをさせるなら、途中でお金を理由に辞めなくてもいいようにする覚悟が必要です。
バレエなどはレッスン代、発表会費、衣装代と高額になりがちです。
納得する時点までやり続けるためにも「なぜ、その習い事なのか」、「どんな能力をつけたいか」を明確にしておくことは大切です。
費用も、身体と脳がバランスよく育つ習い事に配分したいですね。
想定外のことがおきても、子ども費枠の範囲でやりくりを
例えば、「習い事は物心ついた10歳くらいから始めればよいからそれまでは貯金しよう」と思っていのに、幼稚園くらいから「体操教室や公文に行きたい」と言い始めた場合。
前述の子ども費でやりくりをしますが、1つは誤差の範囲でも、2つ目は長期的には響いてきます。
学習机やベッドなどの購入を小学校入学時ではなく先送りにするなど、枠の範囲で調整する心づもりがあれば、今は習い事を優先させるのもいいでしょう。
その時々という「点」ではなく、将来までの道筋として「線」で考えていれば、イレギュラーにも対応していけるでしょう。
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まとめ
長期的に考えてあらかじめ枠をとっておくことで、子どもの希望を最大限に叶えられます。
何にどれだけ使うかが見えない時期から天引きで「とにかくためる」習慣づけが大切です。
家計のうちの何割を子ども費に充てるか、兄弟がいる場合はどうするかなど家庭の事情により調整してみてください。(執筆者:那波 りよ)