日経平均は好調なものの、日本の市場は既に成熟しています。
言い換えれば、今後の経済成長率が限定的であるとも言えるでしょう。
それは、企業の時価総額の変動を見ても一目瞭然です。
実際に、主力企業の株価は、他国の株価上昇に比べて上昇ペースが鈍い。
経済成長率の予測を見ても、日本は先進国内で非常に低いランクに位置しています。
今後経済成長のペースが鈍化すると予想される日本。一方で、今後成長する国にはどのような特徴があるのでしょうか。
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目次
まずは、経済成長率ランキングを確認。成長国ひしめくアジア
昨年の経済成長率ランキングを確認すると、バングラデシュが8位、インドが10位に食い込んでいます。
資源価格が好調だったこともあり、中東諸国が上位に食い込んでいます。
その中でも、アジア勢が2か国占めていることを考えれば、アジア勢は健闘したと言えるでしょう。
また、トップ20まで確認すると、アジア勢は実に6か国。経済成長率上位のじつに30%を占めているのです。
ここからもアジア勢の台頭が著しいと見ることができるでしょう。
また、2017年の経済成長率トップ3はインド、中国、インドネシアのアジア勢が占める見通し。
アジアに投資すれば、かなり高い確率で比較的大きい利益を上げられていたことになります。
豊富な人的資源、広大な国土が成長のキーワード
経済の成長性が高い国、投資で利益を上げやすい国にはいくつか特徴があります。
結論から言うと、豊富な人的資源と、広大な国土は欠かせません。2017年の経済成長率上位国を確認してみましょう。
中国とインドは、海外諸国を凌駕するほどの人的資源を抱えています。
世界の人口ランキングは、今後もこの両者がデットヒートを繰り広げることになるでしょう。
また、インドネシアも同様です。人口ランキングでは世界4位にランクインします。
また、これら3か国は広大な国土を持つことでも知られています。広大な国土を持つことは、資源を豊富に持つこととイコールになるケースが多い。
これも、今後の経済成長率を占う上で、非常に重要なポイントになってきます。
実際に、インドでは地下資源が豊富で、石炭は世界4位の埋蔵量を誇ると言われています。
原油や天然ガス等も採掘できます。これはインドネシアも同様です。
また、中国についても鉱物資源の総埋蔵量が世界3位。
つまり、経済成長率上位の常連は、豊富な人的資源と広大な国土を持つケースがほとんどだと言えるのです。
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最後に
これらのキーワードを鑑みれば、今後はエジプトやナイジェリア等のアフリカにもチャンスがあるかもしれません。
「人口と国土(資源)」を投資をする際の軸に据えてみてください。(執筆者:徳田 陽太)