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覚えきれないローソク足の売買シグナル
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ローソク足の売買シグナル、読み取って活用していますか。
売買シグナルとなるローソク足のパターンはいくつもあり暗記するのも大変です。
また、一つひとつパターンに当てはまるかどうかを日々確認するなんて時間的にも難しい方も多いかと思います。
そこで、今回は暗記しやすいパターンを、高値圏・安値圏に分けて厳選してご紹介します。
ローソク足の基本
パターンをご紹介する前に、まずはローソク足の基本について確認しましょう。
ローソク足は始値・終値・高値・安値が視覚的に分かるように作られたものです。
始値よりも終値が高いものを「陽線」、始値よりも終値が安いものを「陰線」といいます。
ローソク足からは、取引時間中のおおまかな値動きも読み取ることができます。
例えば上記のローソク足の場合は、高値が先に来るパターンと安値が先に来るパターンが考えられます。
時間軸までは分かりませんので、ローソク足からどちらと限定できません。
心理を考える
このローソク足には、例えば上ひげがない陽線といったような、いくつものパターンがあります。
一つ一つに名前があり、意味もあります。
全部暗記しなくても、ローソク足の基本さえ理解していれば、心理面からその意味を推測できます。
パターン1
例えば上記のローソク足の場合、スタートしてから大きく下がったものの、安値を付けた後は一気に上昇しています。
と期待されている可能性が考えられます。
パターン2
こちらはスタートしてから一度も上がることなく大きく下げています。
という心理状態です。
心理状態から翌日の株価を推測
ローソク足が表している株価の動きから、投資家がどんな心理状態にあるのか、翌日の株価をどのように予測しているのかを推測できます。
もちろん推測通りになるとは限りません。しかしローソク足が2本や3本並んだパターンから、より精度の高い判断ができます。
高値圏で注目の売りサイン2つ
サイン1 宵の明星
特徴:長い陽線+窓+短い陽線や陰線+窓+長い陰線
なぜこのサインが「売り」となるのか、投資家の心理面から考えてみましょう。
1. 株価が大きく上がり、まだ上がるという期待が強い。
2. 前日終値よりもさらに高くスタート。さらなる上昇の期待があったものの、スタート後はそれほど伸びず。
上昇の勢いはこのあたりが限界かという見方になる。
3. 前日終値よりもさらに下げてスタート。その後は大きく下がる一方で、やはり前日の高値が限界だったとの判断からさらに売りが出る。
このパターンの場合は、上昇から下落へ、急激に方向転換していることが示されています。
サイン2 かぶせ線
特徴:長い陽線+長い陰線
1. 株価が大きく上昇し、翌日の上昇への期待も高い。
2. 前日終値より高くスタートしたものの、その後大きく下落。上値を追うほどの勢いはないと判断され、さらに売りが出る。
このパターンは、今後の上昇への期待よりも利益を確定したいという心理が現れています。
安値圏で注目すべき買いサイン2つ
サイン1 明けの明星
特徴:長い陰線+窓+短い陽線や陰線+長い陽線
1. 大きく株価を下げ、まだ下がるかもしれないという状態。
2. 前日終値よりもさらに下げてスタート。スタート後も大きく下げるかと思いきや、あまり下がらず。
図の場合は、むしろスタートよりもやや上昇し、下げ止まりかとの期待がでる。
3. 前日終値よりも高くスタートし、そのまま大きく上昇。下げ止まりを確認してさらに買いが入る。
こちらは宵の明星の逆パターンです。
下落から上昇への急転換を示しています。
サイン2 つつみ線
特徴:陰線+長い陽線(陰線の上下を包む長さ)
1. 陰線で今後も下落かと思われている状態
2. 前日終値よりも安く始まったにも関わらず、その後株価は上昇、前日の始値(高値)を越えて、流れが変わったと判断されて買いが入る。
このパターンも急激な方向転換を示しています。
図の通りとは限らない
今回ご紹介した4つのローソク足のパターンがそのまま表れるとは限りません。
陽線や陰線にひげが付いていることもあります。
下記のローソク足チャートで、実際に出ているサインを見てみましょう。
1. 安値圏で注目すべき買いサインの「つつみ線」は、長い陽線になればなるほど、上昇への力が強まっていると判断できます。
2. 高値圏で注目の売りサインの「かぶせ線」は、今後の上昇への期待よりも利益を確定したいという心理のあらわれです。
大幅な上昇は、継続して上昇するのではという期待とともに、利益確定の売りも出やすくなります。
まとめ
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実際に日々の株価を見ていると、現状が高値圏なのか安値圏なのか判断が難しいこともあるかと思います。
そんなときは、長いスパンのチャートを見て、現在の位置づけを判断してください。
ローソク足の売買判断にはさまざまなパターンがあり、その中には
という複雑なサインもあります。
今回はその中でも比較的判断のしやすいものに絞ってご紹介しました。
全てのパターンを使いこなせるとより精度の高い判断ができるのは間違いありませんが、まずは第一歩として今回のサインを使いこなしていただければと思います。(執筆者:高橋 珠実)