2番天井かも? と思わせた12月1日の高値を0.02円上回ったり、25日線まで押したり、やはり今のところBOXの可能性が濃厚な値動きと考えます。
従って、やはりある程度上げたら売りで、ある程度下げたら買いというスタンスとなっています。
そしてFOMCも大きく影響を与えることなく通過し、12月半ばとなりました。
出来高も本格的に細り始め、さらに細ってくることが想定されます。
そうなると日経平均は押される可能性が高くなり、週維持した25日線に対してどのような動きになるか注目です。

12月6日の押しでは、25日線が上向きでしたが、現在は向きを下向きと変えたことで、25日線を割り込んだ時は、加速しやすい環境になっていると考えます。
逆に週明けからの反発となり再度 上抜けチャレンジや上抜けとなると、25日線の向きが変わってくるので、その時は25日線の波打ちでBOXへの確信度が相当高くなると考えます。
さてさてどうなるでしょうか?
私の考えは、最初から変わらずBOXという考えでいるので、11月16日の安値と11月9日の高値の中での攻防でどちらに離れるか? という認識です。
世の中的には上放れが多く語られているように認識しておりますが、私は下離れに対する備えを強めに持っています。
上放れを意識しての下抜けは対応が遅れがちですが、下抜けを意識していての上放れはさほど 動作に遅れは出ないという経験則からです。
ただ、ここにきて11月9日の実線での高値2万2989円へ2度チャレンジしてたたかれ、下値を切り上げてくる動きは、テクニカル上、上抜けの可能性は高くなっているとも考えられます。
2014年後半から2015年前半に、2007年の高値を7年ぶりに更新するときの動きに似てきました。今回は、どうなるでしょうか?
週足、月足を見ると、それぞれに方向性を示す動きが見えて、週足では、包み線となっており、月足は途中過程ですが、この週末が引けだとかぶせ線と見受けられる状況です。
週明けが、上げて来る状況の中、押すかもという話は、いかがなものかと考えますが、チャートが示しているものを一つ一つ読み込んで、総合的に方向性を判断することが重要ですので、一日の動きにとらわれず全体像を見る必要があると考えます。
実際の週足、月足チャートは、完全な上昇トレンドで、週足だと昨年の6月からで月足だと2012年の秋から始まったトレンドがどこまで継続するのか? 見極めです。
中長期では、今のところトレンドに変化はなさそうですし、まだ継続という認識でおりますが、日足となるとまた別の話となると考えしっかり用心が必要です。
目次
現状分析
5日線

上向きから下向きと向きを変え、波うち継続中で揉みあい示唆し、位置も上から下へというパターンとなっています。ただ終値ベースでは毎日切り下げたという展開です。
25日線
わずかですがとうとう向きを下向きとしました。
位置としては、時間帯では割り込みましたが、終値ベースでは上を維持という展開となっています。
上記にも記載しましたが、下向いた段階での下抜けは、グランビルの正攻法の売りの1を示すので、下への加速が早くなる可能性が高くなりますので、俊敏な対応が必要になります。
ただし再度、上向きとしたときは、やはりBOXがしばらく続くという認識となります。
75日線は、変わらず上向きで上に乖離という展開です。
トレンドライン
位置関係に変化はなく、下に関しては、11月16日と12月6日の安値を結んだ切り上がりのラインが目先の抵抗線で、このラインにチャネルのラインを11月17日から引くことで下降フラックかもという形が見えてきます。
さらに下は、11月16日の安値の横軸と10月20日の窓の所と考え、上に関しては、上値のところ(11月9日の始値)の横軸が機能しているように思えるので、このラインを意識しさらにその上に11月9日の高値という考えでいようと考えます。
テクニカル指標
一目均衡表

上昇トレンドに陰りが出る展開で、基準線転換線を割り込み、遅行線も日々線を割り込みました。
したがってこのまま本格的に崩れていくのか? 注目しつつ、天井からの26営業日で何かが起きるのか?
週明けに注目し、次の基本数値の33営業日目を意識していきたいと思います。
ボリンジャーバンド
上下の3σが完全に波打ちましたので、かなりの確率でBOXに入ったという認識です。
この後の展開がどのラインまで上げ下げしていくのかで、上げ傾向のBOX、下げ傾向のBOXというのを見極めに入りたいと考えます。
スローストキャスト
ゴールデンクロス、デットクロスが切り上がり強さをイメージさせてきています。
この後の展開は、ゴールデンクロスの位置がポイントになりますがどうなるでしょうか?
総合判断

毎週毎週、変わらずで恐縮ですがBOX継続中と考えます。
このまま揉みあいながら、2018年に突入の可能性も考えつつ、上下にいつ離れても対応できるように準備したいと思います。
BOXは揉み合いが続くと集中力が切れ、瞬間的なBOX離れの対応ができないことがありますので、集中力を切らさず見極めが必要です。
いろいろな思惑、情報が流れますが、最後はチャートをしっかり見て見極め対応していきましょう。
ここからクリスマスまで、出来高が薄くなることで、少しの出来高で方向感が出る可能性もあるので、油断せずまいりましょう。(執筆者:城 晶子)