「本日限り」、「タイムセール」と聞くと、それほど欲しいものでもなかったのに、買わないと損した気持ちになる」のは筆者だけでしょうか。
でも実は、それほど目くじらを立てて特売品を買わなくても意外と損はしないんです。
「特売」と聞こえるとつい立ち止まって覗き込んでしまうあなたにこそ読んでほしい、特売に振り回されないための3つのポイントです。

目次
理由(1) 小売店はかなりの頻度で「企業努力( = 特売)」をしている
特にティッシュやシャンプー、洗剤等の日用品の場合、特売の時に買いだめをしなくても大丈夫です。
スーパーやドラッグストアの広告にはほとんど毎回、特売のものが載っています。
少し前の話になりますが、消費税が5%から8%にあがるとき、筆者は5%のうちにできるでだけ買いだめをしようと日用品を買い込みました。
でも実際に8%にあがってみると、税込みでも5%のときとほぼ同じ価格で買えたものがほとんどでした。
商品によっては8%になって以降のほうが安くなっているものさえありました。
そして溢れるストック品の数々を前に「もう買いだめはやめよう」と決意した筆者。
「ストックは1つまで」と決めておき、そのストック分を使いはじめてから少し気をつけているだけで、なくなるまでには売り出しに出会えることに気づきました。
価格は特売で買えるうえ、何をストックしているかを忘れることも、ダブリ買いをすることもなくなりました。
節約の基本は、「お金を使わないこと」。
例えいつもより10円安くても、半額でも、使う機会のわからない(少ない)ものにお金を支払うのは損なのです。
またストックを多く持てばもつほど、スペースも損をしてしまいます。
理由(2) 洋服の場合、もともとバーゲン用の商品がある
年始の福袋にスプリングセール、サマーセール、オータムセール、歳末バーゲン…。衣料品も頻繁にバーゲンをしていますね。
ファッションに関する買い物は「ときめき」が大事です。
価格よりも「わーステキー!」と心が揺れるものを身に着けるのが一番です。
そういう意味で、普段から自分の好きなものやスタイルを研究しておくと、タンスの肥やしを増やさずにすみます。
また、バーゲンの際はそれ専用に元から安い商品を仕入れている場合も多くあります。
もともと高価だったものが割引になっているのはお得ですが、安価なものを価格に釣られて買ってもあまり着ないうちにダメになることも。
「バーゲン」の際は「安い」から買うのではなく、好みのものが割引されているところを狙って買いに行くのです。
ですからたとえ安くても狙っているもの以外は買わないようにすることが大事です。(それが一番難しい気もします。)
理由(3) 「今」必要なものを必要なだけ持つことが節約になる

たとえば化粧品は、いい化粧品ほど防腐剤等が入っていません。
いうなれば生もの。購入したらすぐに使いたいものです。
でも「特売」をしているときは、自分が欲しいタイミングとは違う場合がほとんどです。
割引率が高いからとまとめ買いをしてストックにしてしまうと、一番いい状態のときに使えなくなります。
食品以外を買いだめするときにはよく「腐らないから大丈夫」といいますが、今すぐ必要ではないのに買われたものは忘れられ、おうちの棚の中でどんどん劣化が進みます。
それは、洋服でも文具でも電池でもなんでも同じ。
確かに野菜などの生鮮食料品よりは長持ちしますが、商品は生産されたときから劣化が始まっています。
価格だけを見ずに「自分の欲しい(必要な)タイミングで買う」ことをしていると、「ついで買い」や「ま、いいか買い」がなくなり総支出は減っていきます。
今日500円得するより、1年後に使わなかった1万円が残っているほうがお得ではないでしょうか。
最後に
「バーゲン」、「セール」、「特売」は、本当に心惹かれるささやきですよね。
でもそれはあくまでもお店の都合です。
乗せられてしまうのではなく、うまく「活用」するための軸が消費者側にも必要ではないでしょうか。(執筆者:那波 りよ)