収入を上げるためにバリバリ働くためにも、節約のためにせっせと家事をするにも、大切なのは、健康。
わかっちゃいるんですが、忙しいとついつい蔑ろにしがちなもの身体のこと。
お金や時間がないからと、食事をカップ麺1つで済ませている方も多いのではないでしょうか。
それって本当に節約になるのでしょうか?
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目次
カップ麺の成分表示をしっかりと見たことはありますか?
そもそも、インスタント食品(ここではインスタント麺)は、こんなに普及しているにもかかわらず、なぜ不健康な食べ物とされているのでしょうか。
あらためて成分を確認してみました。
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インスタント麺には野菜や海藻がほとんど入っていません。
袋麺のほうは体の調子を整えるビタミン類が一切なしですね。
カップ麺はその点に配慮して添加されているようです。カルシウム不足を補うために、カルシウムは添加されています。
ナトリウム(塩分)も高めです。
ただ思ったほど悪くないというのが、実際の感想です。
確かに偏ってはいますので、昼食としてコンビニで買うならサラダを追加したいところです。
もう少しだけ足せば、オフィス街ならお弁当を買ったり安価な定食屋さんに入ったりできそうです。
ちなみに、30~49歳の一般的な生活をする日本人の場合、食事摂取基準は下記の通りです。
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≪画像元:「日本人の食事摂取基準(2015年版)」より、年齢性別の食事摂取基準を部分抜粋≫
偏った食事を続けて糖尿病になった場合の治療費とは?
食生活の偏りで引き起こされる生活習慣病の中でも患者数の多い「糖尿病」。
血糖値が急激に上下するのがいけない病気です。(参考:糖尿病の医療費・保険・制度)
「インスタント麺だけ」といったカロリーのほとんどを炭水化物だけで摂るような生活をしているとリスクが高まります。
万が一治療が必要になった場合には、食事療法(投薬なし)で年間約15万円(3割負担で4.5万円)、薬を服用しはじめると年間約32万円(同9.5万円)、腎臓が悪くなり人工透析まで必要になると年間500万円が必要になります。
高額療養費制度などがあり助成されますので実際には500万円は支払わずには済みますが、負担が大きいことは変わりません。
「健康でいる」ことは本当に一番の節約なのです。
インスタント食品はピンポイントで上手に取り入れる
カップラーメンなどのインスタント食品を悪者にしたいのではありません。
ただ、今、安価に済んでも、あとから高額な医療費を払うことになっては意味がありません。
どんな食材でも「それだけ」では栄養が偏ります。
どんなにいいものでも、過ぎたるは猶及ばざるが如しなのです。
どうしてもお金や時間のないとき、手軽なインスタント食品やカップ麺は強い味方。ピンポイントで活用したいものです。
そして、お昼がカップ麺だった日は、夕食で野菜を多めに摂るなど、1日の中で調整していきましょう。
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最後に
健康を損なうと、結局、節約するよりはるかに大きな代償を払うことになります。
食生活の基本は、バランス。
状況に応じてさまざまな手法を取り入れて、時短と節約、そして健康を両立させていきたいものです。(執筆者:那波 りよ)