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【今週の日経平均を考える】決算発表でトレンドは動くか?

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【今週の日経平均を考える】決算発表でトレンドは動くか?

高値圏で揉み合いする中での同じパターンを繰り返し、高値更新した翌日に下げるという流れが、数度にわたり継続し、また同じパターンとなり、その後、週末に向けて押す形を作りました。

・今後も同じパターンで、揉み合いから高値更新はするものの大きく上抜けせずにそのまま今回のように押すという事を繰り返すのか?
・このまま本格調整となり、トレンドを崩すのか?
・上昇トレンドを維持し、押し目レベルの買い場作りとなるか?

見極めとなりますが、現段階では、明確に方向感を示す要素はなく、週明けの見極めとなると考えます。

現状で見えるものは、火曜日の終値ベースで2万4000円を超えて高値更新し、翌日に押して小さい陰線を形成で弱気の孕み線となり、下げを示唆したのち、その翌日に窓空けで陰線形成となり、アイランドリバーサルを形成し下落示唆。

このような展開で週末金曜日も反発して始まるものの、引けてみたらマイナス圏となり、下げの雰囲気を出したまま週末入りとなりました。

しかし、この(1月9日から3週間の)揉み合いでの下限:1月12日の安値2万3588円は、この週末も割れることなく、維持していることで、未だ揉み合い継続という判断となります。


この1月12日の安値を割り込むと、切り下げ1段階となり、その後、25日線までの押しが想定され、そこから更なる押しで、12月29日の安値を割り込むときは、下落の始まりの可能性が相当高くなると考えます。

詳しくは、下の現状分析で書きますが、移動平均線やテクニカル指標にも上昇終焉の動きは出てきているかもと考えられます。

週明けの動きに注目ですが、現在27日金曜日18時の段階では、週明けの動きも見えません。

現状では、上昇トレンド終焉とは考えられるものの、とりあえずはBOXという流れと見て、目途となる下限を維持するかに注目となります。

この押しの原因としては、為替の円高と、12月末の第三クオーターの決算発表に対しての影響が想定されます。

その中でも、為替の円高の進行により1ドル110円割れの円高は、影響が出るポイントとなったと考えます。

今後も円高が進行する様だと、明確にトレンドの崩れとなり、利確が大きく進み、高値で入っている買い玉のロスカットも進むと考えます。

その流れがどこまで進むかは、1月末から2月上旬となる週明けと考えます。

数週間前に記載した節分天井や、2月半ばの45日前ルールに向けての下げが現実となるか? 注目です。

米国の状況では反発となり、日経平均も週明けは上げて始まる公算です。

ただ、為替は円高で108円台半ばとなっており、歓迎できる状況ではなく、金曜日の大引け時より円高となっていることで、週明けが確実に上げて来るかは、少々不安が残る状況となっています。

現状分析

5日線


上向きから下向きと変化しました。

今年に入って初の向きの変化です。位置としても、下から上となり、再度、週後半は下となり、狭いレンジで乱高下していることとなっています。

その中で、変わった動きとして、この一週間、5日線にローソク足が全く触れていないという事に気付きました。

このことが何を示すのか? 微妙ですが、上下の動きが俊敏になっていることで、短期的に方向感がないことを示しているのかな? と考えます。

25日線

変わらず上向きで、上を維持しています。

週末の安値で、乖離が150円以下となり、1%以下の乖離となり、グランビルの売りの3だとすると、いつ反発が始まってもおかしくない位置まで押していると考えられます。

75日線

上向きで、上への乖離を継続しています。

トレンドライン

上は、前々から書いている切り上がりのラインが、今回も、上値抵抗線として機能したように見受けられます。

そして、今後も、上抜けしたときはこのラインが意識されます。

それから、この押しに対して、下のラインでは、先週も記載しましたが、11月16日と12月6日の安値を結んだラインにチャネルで12月1日から引いたラインが、一番手前にあります。

その下に25日線となり、同じ辺りに11月9日の高値の横軸も意識されます。

上昇の流れのセオリーとして「前回高値で反転」という事がなされるのか、注目です。

もう一段下で、12月の揉み合いの上限2万3000円も、気にするポイントです。

テクニカル指標

一目均衡表


現状、上昇継続示唆ですが、転換線は割り込んでいるので、完全系という状況ではないと見受けられます。

ボリンジャーバンド

バンドウォーク が +1σ を 窓空け で2日間、明確に割り込んだことで、終焉と考えます。

そして、+3σ が向きを下にしたという事で、こちらも終焉示唆の動きです。

・ここから波打ってBOXとなるか?
・収束し、セクシーボリンジャー形成となり、その後に大きくトレンドを再度作るか?

注目ですが、現状は、BOX入りと考えるのが妥当 という考えでおります。

スローストキャスト

ゴールデンクロス・デットクロス を細かく切り下げながら繰り返す、弱さを示す動きとなっています。%K が、11月以来ぶりの低い%まで

降りて来ているので、下落入りの可能性も出てきている動きと見受けられます。

総合判断


現状、未だ上昇トレンドは継続中と考えますが、終焉を迎えた可能性を示すシグナルは、ところどころ出ているものの、明確なトレンド崩れと言える状況ではない

と考えます。


ただ、「上昇とBOX」「下降とBOX」は、入り混じっている期間が存在するのが常です。

従って、『上昇を崩さないうちにBOXに入っているかも』という認識は持つ必要があると考え、現状がBOXに入っている可能性があるという認識で、私は見ております。

そして、週明けから、本格的に最大手の決算発表が怒涛の如く出てきます。

結果によっては、トレンドを動かす可能性があります。上・下 決め打ちせずに見極めていきたいと思います。

更に、内容は、3月の本決算に向けた状況が注目です。

週明けも、慎重に相場を見極め、広い視野で見ていきましょう。そして、自身の想いと違う動きをしているときは、速やかに行動しましょう。

また、何もしないで静観するというのは、その静観に根拠がない限り、自身の売買技術を身に付ける上での停滞ないし後退を意味します。

自身の動きに明確に根拠を持つよう心がけましょう。

勿論、静観が悪いと言っているのでありません。考えることを放棄すること おろそかにしてはいけないという事が伝わってほしいところです。

では、週明けもがんばっていきましょう。(執筆者:城 晶子)

《城 晶子》
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執筆者:AFP、FP2級 城 晶子 城 晶子

きらトレ・きらストレッチ代表/トレーダーズアカデミー講師/個人投資家 現役の個人投資家。証券会社勤務の経験を経て、株式投資に目覚める。スキルアップのため、トレーダーズアカデミーに入学し【上げ相場でも・下げ相場でも利益を取る】技術を習得。見てわかるきらめきチャートを考案し、きらトレ代表として自身の長年培った知識と経験を生かした手法を伝授。どんな相場でも利益の出せる手法を学べる講義に定評がある。夕刊フジ株1グランプリ月間チャンピオンの経歴を持つ。 <保有資格>:ファイナンシャルプランナー2級 AFP 終活ライフケアプランナー 寄稿者にメッセージを送る

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