人生の中で、収入と支出は増えたり減ったりするものです。
今までのサラリーマンのように、
なんてことはほとんど聞かなくなってしまった今の時代。
少子高齢化が進む今、「お金をためておく」ということは全ての人に必要な事です。
目次
人生のためどきは「独身時代」
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性別や年齢問わず、一番お金をためやすい時期は「独身」の時代です。
でもこの事実に、結婚して子どもが生まれてから気づいた…という方、けっこう多いんですよ。
「なんであんなに化粧品や服にお金をかけたのだろう……」
「半分でもためておけば、今頃は…」
と、泣きたくなるような金額を使っていた独身時代を思い返してモヤモヤします。
今現在、独身生活を楽しんでいるという方は、しっかりと貯金を確保してから楽しむのがオススメです。
出費多し「妊娠出産期」、「幼児期」
この時期を「ためどき」と考える方も多いです。
しかし、実はとても出費がかさみます。
妊娠・出産時期の出費
妊娠が分かれば妊婦検診に通う必要があります。
住んでいる自治体から補助が出るところも多いですが、移動の費用や補助をはみ出した回数分の検診などの自己負担は地味に痛いです。
「出産育児一時金」
出産費用も数十万かかりますが、ほぼカバーできるほどの「出産育児一時金」が出ます。
直接病院へ支払ってくれることが多いので、一時的に建て替える必要はありませんが、病院によって、または出産の状況などによって費用が変わってきます。
個室を利用した場合なども自費負担です。
新生児・乳児期の出費
オムツやミルク、被服費や光熱費などとってもお金がかかります。
紙オムツは箱買いしてもすぐになくなります。
離乳食になると、液体食を固形食に変えていく作業なので、ゆっくりと進めていく必要があるうえ、栄養バランスも考えるので大変です。
ママの負担軽減のためにもベビーフードを活用すると、お金がたっぷりかかります。
ベビーグッズは必要になってからで間に合う
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赤ちゃんを迎えるにあたって、いろんなベビーグッズを集めてしまいがちですが、必要ない物も多いです。
・ ベビーベッド
上の子やペットがいないなら、なくても大丈夫です。
・ ベビーバス
洗面台などを掃除して使う方もいます。
・ 新生児の短肌着
着せようと思わなければ特に必要ありません。コンビ肌着は重宝します。
節約できるもの
・ 紙オムツを布オムツに変える
・ 完全母乳をできるだけがんばる
・ 冬でも暖かい家に住む
・ 乳幼児期の服はお下がりなどを利用する
・ 離乳食を手作りにする
などが考えられますが、デメリットもあり、ママの負担にもなります。
新しいものを揃える必要がある「子育て期」は、どうしても買う物が多くなるので、親の「買い物感覚」が「あれもこれも買っておこう」にシフトしてしまいます。
不要な物は買わないよう、意識的に制約していく必要があります。
幼児期の出費
子どもが3歳・4歳になり、オムツも外れて激しい服のサイズアップもやや落ち着き、
と思ったら、今度は幼稚園や保育園に入園する時期です。
入園費やそろえるもの、その他諸々で出費が生まれます。
ママの収入全部が保育園費
保育園の費用は子どもの年齢と家庭の収入で決まるうえ、親が仕事をしていないと入れてもらうことができません。
子どもが小さなうちから保育園へ預けてママがパートなどをしている場合は、
というところも多いです。
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「私立幼稚園就園奨励金」制度
幼稚園は基本的に定額料金なので、毎月支払う金額は変わりませんが、私立幼稚園であれば「私立幼稚園就園奨励金」制度で、お金がいくらか戻ってくる場合もあります。
こちらの奨励金も家庭の収入で金額が決まります。各自治体に確認が必要です。
産後いちばんのためどき「小学生時期」
公立の学校であれば低学年の時期は、1か月にかかる費用がぐっと安くなります。給食費など合わせても、1万円程度です。
学年が上がると修学旅行の費用、習い事の費用などがかかってきます。
中学受験をするなら、受験に向けての積み立てを始める時期です。
あまりお金がかからなくなった時期にしっかりとためておくことが大切です。
人生を「見える化」
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人生は何が起こるか分からず、思うようにはいかないものですが、多少のブレを考慮したうえで大まかにでも計画を立てておけば、
「数年後に〇〇円の収入を得られるようになるために、今から資格取得を目指して勉強しよう」
など、今やっておくべきことを「見える化」できます。
ざっくり計画、しっかり貯蓄
・ 友達・会社の集まり
・ 子どもの習い事
・ 子どもの進学
など、必要に感じるけれど、実際には「そんなにお金をかける必要はなかった」と思うこともあります。
限られた収入なら、支出を減らすしかお金を残す方法はありません。
人生の中の「ためどき」をしっかりと把握して、メリハリをつけて未来に備えましょう。(執筆者:河野 友里)