目次
中国の「おひとり様」事情

日本で「おひとり様」専用プランや専用サービスが続々と増えていますが、中国では5,800万人もの「おひとり様」がいて、最近特に話題となっています。
その多くは90年代以降に生まれた若者たちですが、結婚後も単身赴任で働く「おひとり様」もいます。
中国では、子供を祖父母に預け、両親がそれぞれ別々の地で仕事をし、子供や配偶者、親とは年に数回会うだけの家族が多くいます。
そんなおひとり様が利用しているサービスをご紹介します。
コンビニやデリバリーサービス

おひとり様分の食事が購入しやすいコンビニ。
・ パン
・ 肉まん
・ おにぎり
・ ホットスナック
・ ラーメン
・ 焼き芋
・ おでん
・ ソフトクリーム
などさまざまな食品が扱われているので、おひとり様の食事を十分カバーしてくれます。
「美団」などのデリバリーサービス
彼らは仕事のために地方から大都市へ移り住み、スマホをフル活用して生活しています。

美団アプリで注文すると、ジュース1杯から自宅まで配送してくれます。
飲食店が「美団」に登録して、注文後は美団専門配達員が商品を届けます。
あらゆる種類の飲食店をカバーしているので、家を1歩も出なくても、おいしい食事がとれる便利なサービスです。
カラオケBOX
ここ1~2年でよく見かけるのが、「ミニカラオケBOX」です。
といってもおかしくないくらいよく見かけます。
2017年、中国紙によると市場規模は31億8千万元(約547億3,133万円)です。
ショッピングモール内、百貨店、駅の地下街、スーパーの一角、飛行場など、人がいるところ多く設置され、特に若者に人気です。
電話ボックスのようなカラオケボックスが増加中

2人ほど入ることができ、アプリをダウンロード、支払いはモバイル決算です。
BOXのタッチ画面で操作こともできますが、スマホアプリで選曲することも可能です。
・ ストレス発散に1人で熱唱する人
・ 時間つぶしに楽しむ人
など利用シーンはさまざま。週末や祝日は列ができるほど注目されています。
麻辣鍋専門店と1人専用回転鍋店

以前は6~8人などの大人数で食べるのが一般的でしたが、おひとり様でも食べられる鍋専門店が増えています。
中国式鍋料理は「火鍋」といって、味付けがさまざまです。
唐辛子ベースの辛みが強い真っ赤なスープの「麻辣湯」に具材を食べるのが有名ですが、漢方食材を入れた薬膳鍋、澄んだスープの「清湯」などもあります。
好きな物を、好きな分だけ

「麻辣鍋」専門店は、
というものです。
自分好みのオリジナル麻辣鍋を楽しめる上、ふらりと1人で訪れても、友達と一緒に食べてもいい気軽さと手軽さが人気でたくさん出店されています。
1人専用回転鍋店

食べ放題の一人鍋専門店もあります。時間内に各自、回転ずしのように回ってきた具材を好みのスープに入れて、食べます。
肉類、魚介類、野菜、寿司など思う存分楽しめるので、祝日は列ができるほどたくさんの人でにぎわいます。
世界的に増える「おひとり様」市場
1人暮らしが全世界では単独世帯数が3億3000万、全世帯の16%を占めるとされています。
日本では2015年単身世帯が3分の1を超えたそうです。
「おひとり様」は、気兼ねなく、さまざまなサービスの利用で満足した生活を楽しんでいます。
今後の「おひとり様」サービスに注目できます。(執筆者:桜井 まき)