SQ(21190.11)で通過しました。今の所、6日火曜日で一番底を打ったイメージで経過しております。(確定ではないです)
根拠としては、9月からの上昇の61.8%の下落と、6日当日の売買代金の膨らみ方などが現状見える根拠です。
ただ、今回の下落は日米ともに長期金利の上昇(良好な雇用統計含む)がメイン材料となっていますが、この材料だけで終われば底入れとし、週明けの一週間もしくは再来週で本格的な反発という事を想定します。
しかし、さらなる悪材料の浮上も考えられ、そうなるともう一段も二段も下げるという事も考えられます。

今のところ、大きな流れでのトレンド変化に至るレベルにはありません。
月足で見たチャートからは上げ下げの折れ線で、前回高値が2015年の6月の2万1000円どころで、ここまでの下げはセオリーという範疇。
さらにアベノミクスで始まった上昇の38.2%押しが1万8000円どころで、2007年のサブプライム前の高値と重なってきます。
現状この2段階の下値が大きな流れでのトレンド崩しのポイントになると考えられます。
さらに私の経験から、本格的な下落(暴落)に関して過去をみると、少なくとも20%の下げで暴落となっているように見受けられます。
現状の日経は2万4000円からおおよそ2万1000円までの3000円で12、13%レベルとなっており暴落というほどの下げではないと考えます。
逆に今回を暴落と考えるのであれば、少なくとも5000円前後の下げで1万9000円割れが起きると考えるのが妥当と考えます。
ただ、今の見えている理由での下げであれば、実体経済的にそこまでの下げは考えづらいと想定します。
しかし、警戒は必要ですので緊張感は維持すべきと考えます。
さらに今回の勢いでの下げは、のちに尾を引くことも考えられ、三角保合いなどを形成して反転上昇までに時間がかかることも考えられます。
しかし、現状は例年の動きと想定すると、今月のどこかで底打ちし、3月上旬にも押しはするもののトレンドを崩さないでしょう。
3月の権利取りまでの上昇と権利落ちの押し目を作りながらも、3月末の本決算の発表まで上げていくという事が、例年のパターンと考えます。
今回の押しが買い場作りとなる事を現状のメインシナリオとしています。(何度も言いますが新たな悪材料が出ない前提です)
目次
ダウは反発するもののCMEは押し
為替も108円台と円高傾向となっています。
週明けが祝日で、もう一日米国の動きを挟むので週明けが上下どちらになるか不透明ですが、もうしばらく乱高下すると想定しておくことが妥当かなと考えます。
ただ、SQを通過しSQ値を大きく上回って週末引けたことは好材料となりうると考えます。
さらには週明け 一目の天底一致や2万4000円を付けた天井から17日営業日など反転するかもの材料はあることで少々反発の期待もあります。
期待の裏には不安も存在し、前回の本格的な下げが2015年でこの下げの再来だとすると、さらなる下げが想定され、値幅だと約6000円の下げで1万8000円。
暴落率だと29%で2万4000円に当てはめると1万7000円までの下げが考えられます。さてさてどうなるでしょうか?
現状分析
5日線

一週間をとおして急角度の下向きでさらに下へ乖離している状況を維持しています。かなりの弱さをイメージさせる位置取りと動きです。
さらに火水木と小さい保合いを作り5日線との乖離を詰めて金曜日に再度 下へ乖離を広げるという典型的な動きとなりました。
25日線
さらに下向きの角度を強くしました。
そして今週火曜日の安値で取った25日線との乖離率は10.24%とかなりの乖離率となり短期的な底入れ材料となる数値と考えます。
この後は、一旦乖離を詰める動きが想定され10%以上の乖離はなかなか作られないと考えます。
75日線
久しくぶりに向きを下向きとして5日線とのデットクロスとなりました。
75日線と他の移動平均線の位置が入れ替わるという事はトレンドの崩れを示しています。
この後25日線と入れ替わるとなると向きもすべてが下向きで並びも下降トレンドのピーク状態を作ることになります。
そうなるとしたら2万円割れは充分にあり得る話と考えます。
トレンドライン
下のサポートと考えられるラインは、2017年4月と9月の安値を結んだラインが、この下のサポートラインと考えます。
横軸では2017年6月ごろと9月後半の揉みあいどころ2万300円から2万500円あたりが気になる横軸となっています。
上に関しては、トレンドラインより まずは5日線を終値ベースで2日間上回ることと、2月5日から6日かけて空けた窓が気になるポイントで、この横軸は強い抵抗帯となる予感です。
テクニカル指標
一目均衡表

ほぼ完全系の下方シグナルとなりました。基準線 転換線 雲を下抜け遅行線が日々線 雲を下抜けた状況です。
さらに当面、雲が切りあがることからトレンドの転換には時間がかかる形状となっています。
そして下げ止まりポイントとしては、遅行線と日々線の天底一致が、2営業日後の水曜日と9営業日後にやってきますので、ここが注目。
さらには3月14日の雲のねじれをどのように迎えるかも気になるポイントです。
ボリンジャーバンド
完全に開くバンドを下りのバンドウォークした流れとなりました。
こうなると-1σを上抜けるまでは下降は止まらないという形状です。
逆に-1σまで戻した時は売りの仕込みポイントとなりますがそこまで本当に弱いのか? 疑問もあります。
しかし、テクニカル指標はそろって弱気を示す動きですので簡単に反発はしないということを示しているのかなと思わせる状況です。
スローストキャスト
売られすぎゾーンにおいて、横にスライドする状況で完全な下降シグナルの形状となりました。
ここから反転を示すには、まずは買われすぎゾーンまで2本のラインが切りあがることが必要です。
総合判断

とにかく弱い形状という事で
買い玉の入れ時、売り玉の手仕舞のタイミングをじっくりひきつけて見極めが必要という形状と考えます。
ファンダメンタル的には、早い反発と想定されますが、テクニカル的にはかなり深刻な状況に入ってきていると考え、どのようになったときに反発が始まったか? という基準を設けるべき状況と考えます。
今回の下げによって形式が一気に変わりました。残像にとらわれず、しっかり見えるものを見て判断すべき状況と考えます。
連休明けも冷静に慎重に見極めてまいりましょう。(執筆者:城 晶子)