縁起の良い日というと、六曜の一つである大安を思い浮かべる人も多いと思いますが、ほかにも様々な吉日があることをご存知でしょうか。
昔から信じられ、語り継がれてきた吉日のご利益。
今回はその中から「一粒万倍日」と「寅の日」について、2018年の日程と合わせてご紹介していきたいと思います。
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目次
一粒万倍日とはどんな日?
一粒万倍とはその文字の如く、一粒の籾が万倍に実り立派な稲穂になるという意味。
例え最初は小さなものでも、そのうち何倍にも大きくなるということから、さまざまな物事をスタートさせるのに適した日を「一粒万倍日」と呼んでいます。
一粒万倍日は月に4回から7回もあるので、大安や寅の日といったほかの吉日と重なりやすくなっています。そんな日はこの一粒万倍の効果もアップすると言われています。
「一粒万倍日」にやると吉
・ 開業
・ 開店
・ 仕事始め
・ お祝い事
・ 種まき
・ お金を出すこと
などは縁起が良いとされています。
「一粒万倍日」の注意点
借金や人から何かを借りると、それも万倍に膨らんでしまうので注意が必要です。
金運を招くとされる寅の日
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という諺があり、虎は一日で千里もの道を往復することができると言われてきました。
それは「出ていったものがすぐに戻ってくる」という意味合いにも繋がるため、「出したお金がすぐに戻ってくる」縁起が良い日とされています。
更に虎の体の黄金色は金運を招くとも言われているので、寅の日を選んで宝くじの購入や財布を新調する人も少なくありません。
また「必ず戻って来る」という意味合いから、旅行の出発日を寅の日にする人もいます。
寅の日に不向きな行事
寅の日に不向きな行事は「結婚」や「葬儀」です。
結婚は「離婚して戻ってきてしまう」、葬儀は「亡くなった人が戻って来てしまう=成仏できない」という意味から、あまり良くないとされています。
2018年の一粒万倍日(左列 青色)と寅の日(右列 緑色)
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一粒万倍日や寅の日などを「迷信だ」と笑う人もいますが、昔から伝えられてきた「縁起の良い日」には何かご利益がありそうな気がします。
そう思うことが自分の気持ちをポジティブにし、本当に大きな幸運を招くきっかけになるのかも知れません。(執筆者:藤 なつき)