資産運用を行うと、経済の状況によって、資産が増える時も減る時もあります。
しかしながら、着実に資産を増やし続けている人もいます。
資産運用で失敗をする人には、大きな特徴があります。
そこで、失敗事例から学ぶ、資産運用を成功させるための3つのポイントを紹介します。
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目次
過度なレバレッジをかけないこと
レバレッジという言葉をご存じでしょうか?
レバレッジとは、テコの原理のことです。
資産運用では、少ない投資資金で大きな金額の取引ができることを意味します。
レバレッジ取引の典型例は、株の信用取引、FX、仮想通貨などに利用されています。
銀行借り入れをして、不動産投資を行うのも、レバレッジ取引です。
それでは、レバレッジ取引のメリット、デメリットを考えてみましょう。
レバレッジ取引のメリット
レバレッジ取引のメリットは、少ない投資資金でも大きな取引ができることです。
例えば、株の信用取引であれば、最大で、預けた保証金の約3倍の取引が可能です。
FXでは、保証金の25倍までの取引が可能です。
不動産投資では、現金一括で支払いをしなくても、銀行から融資を受けることで、不動産を購入することが可能です。
つまり、あなたの信用を担保に、自分が持っているお金以上の金額で、資産を運用することができるのです。
年率10%のリターンが得られた場合、1年後にいくらあなたの手元に利益が入るのかを、投資金額別に考えてみましょう。
投資金額1億円の場合…1年後の利益は1,000万円
同じ年率10%のリターンでも、投資をする金額によって、実際にあなたが手にする利益の実額は変わってきます。
レバレッジをうまく活用できれば、一攫千金も夢ではありません。
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レバレッジ取引のデメリット
レバレッジ取引のデメリットは、経済や相場状況によっては、投資金額以上の損失を被る可能性があるということです。
株の信用取引やFX取引を、高いレバレッジをかけて取引をしていると、少しの相場変動で、強制的にロスカットをされてしまった経験のある方もいると思います。
レバレッジ取引とは、あなたの信用を担保に、お金を借りて取引をするということです。
言い換えれば、他人から借金をして取引をしているということです。
流動性を意識すること
流動性とは、換金性を意味し、流動性が高いとは、いつでも現金にしやすい状態であることを言います。
買いたい時にすぐに買える、売りたい時にすぐに売れるということです。
モノの値段の決まり方は、需要と供給のバランスで決まります。
つまり、買いたい人と売りたい人のバランスです。
一般的に、市場参加者が多ければ多いほど、売り手と買い手の価格差が小さくなるため、流動性は高くなります。
流動性が低いと、売りたい時に売ることができない、あるいは、買いたい時に買うことができない状況に陥る可能性が高くなります。
特に、〇〇ショックなどのように、世界経済が大きく変動する場面では、流動性の低い金融商品は、価格が急激に値下がりする可能性があります。
世の中の急激な変化に対応できるように、できるだけ長期で固定されないような金融商品での運用を心掛けると良いでしょう。
分散投資を意識すること
一攫千金を夢見て、1つの商品に集中投資をして失敗した経験はないでしょうか?
昨今の仮想通貨バブルから、資産の大半を仮想通貨に投資をしてしまったという話を時々聞きます。
しかし、すぐに増えるということは、すぐに減る可能性もあるということです。
どんなに経済に精通していても、自分の予想が全て当たるという人は、なかなかいないのが現状です。
それでは、どのようにして資産を増やしていくのでしょうか?
それは、分散投資を意識するということです。
経済や景気の状況に合わせて、資産をさまざまな金融商品に分散して投資をします。
金融商品には、好景気と不景気とで、投資をするべき商品が異なります。
好景気の時に投資を行うとよい商品
景気が良いということは、モノの値段が上がります。
そのため、一般的には、株や不動産への投資が好まれます。
企業活動が順調であれば株価上昇の要因になりますし、物価が上昇すれば、不動産価格や家賃上昇にも期待できるためです。
不景気の時に投資を行うとよい商品
景気が悪いということは、モノの値段が下がります。
そのため、一般的には現預金や債券への投資が好まれます。
企業活動が停滞すれば株価下落の要因になりますし、物価が下落すれば、不動産価格や家賃下落の可能性もあるためです。
モノの値段が下がるということは、現預金の価値が高くなるということです。
債券は、満期まで保有すれば、債券を発行している発行体が破産しない限り、原則、元本は守られます。
不景気の間は、債券から得られる金利収入が貴重な収入源となります。
まとめ:ポイントの再整理
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1つ目のポイントは、過度なレバレッジをかけないことです。
経済は、常に教科書通りに動くわけではありません。
本来は、正しい投資戦略をとっている状況でも、短期的には、意に反して、損失が拡大することもあります。
そのため、余裕資金の範囲内で投資をすることが大切です。
2つ目のポイントは、流動性を意識することです。
経済は、好調な時もあれば不調な時もあります。
世界経済の激変に耐えられるように、流動性の高い金融商品で運用をすることを心掛けましょう。
3つ目のポイントは、分散投資を意識することです。
商品の分散、地域の分散、短期、中期、長期の時間の分散など、資産を幅広く分散投資させましょう。
以上のように、自分の余裕資金の範囲内で、コツコツ焦らず分散投資をすることが、資産運用の成功のカギです。(執筆者:渡邊 一慶)