今春ご卒業・ご入学を控えているご家庭の皆さま、子どもの成長は親にとっては格段の喜びですよね。
しかし一方で、それに伴う出費は重なるものです。
とお考えの方に、今回は卒業式や入学式での保護者の装いについてご紹介したいと思います。
目次
忘れてはいけないこと
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服装にお金をかけたくないとはいえ、式典への出席には忘れてはいけないことがあります。
それは卒業式や入学式は、厳粛な式典であるということ。
そのため、フォーマルな装いをするのがマナーです。場違いな服装は悪目立ちしてしまい、他の列席者への印象を悪くさせかねません。
また、地域によっては、「ブラックフォーマルが基本」などといったその学校特有の暗黙のルールが存在する場合もあります。
さらに子どもが思春期にもなれば、親の服装への視線は厳しくもなります。
まずは、先輩ママに確認してみましょう。他人に左右され全く同じにする必要はないでしょうが、その場に相応しい服装で臨むことが大切です。
節約プラン1. 手持ちのもので間に合わせる
一番節約する方法は何といっても、わざわざ買わない、手持ちの服でコーディネートすることです。
クローゼットを確認してみましょう。ダーク系のスーツが失敗のない選択といえるでしょう。
ワンピースの場合にもジャケットを着用し、スカート丈はひざ下程度、長すぎたり短すぎるのは好ましくありません。
パンツスーツでもマナー違反ではありませんが、カジュアルにならないよう注意しましょう。
また靴はローファーやブーツは避け、ヒールが5センチくらいまでのシンプルなパンプスが妥当です。
小物使いでイメージアップ!

以前着たものでは人目が気になるもの。
アクセサリーやコサージュなどで雰囲気を変えるのも手軽な方法です。
フォーマルアクセサリーの定番パールなら上品さもプラスされ間違いありませんが、シンプルなものなら貴金属でもOKです。
さらにコサージュでは、オーガンジーやシルクコサージュと素材にこだわり、
・ ベージュ
・ 薄いピンク
・ ブルー
・ パープル
などの柔らかい色合いをチョイスすれば、女性らしさも演出できます。
ただ、スカーフはカジュアルになるので式典には向いていません。
和装でさらに華やかに
また、この機会にタンスに眠りがちな「着物」を選択してみるのはいかがでしょう。
着物は何といっても華やか、どの年代の女性も品よく美しい出で立ちに変えます。
しかし、ここで気を付けたいのが着物の格です。着物には、出かける場所によって適切な着物の種類が定められています。
卒業式、入学式なら付下げもしくは背紋1つの色無地、または上品な訪問着を選びましょう。
淡いブルーやピンク、紫、ベージュイエローなど抑えた色合いが華やかさを増します。
子どもが大きくなれば着付けにもセットにも、時間がかけられます。
着付けを依頼するとしても、訪問着なら5,000円~7,000円、ヘアーセットは3,000円~6,000円くらいが相場価格のようです。
節約プラン2. 卒業式、入学式を同じ服装で出席する
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ほとんどの場合、卒業し入学する…という具合に一連の行事となるため、
と考える方もいらっしゃるでしょう。
このときの注意点は卒業式と入学式では式典の意味合いが少々違うということ。
これまでの教えに感謝し、別れを意識する「卒業」では比較的ダークなトーンの服装が選ばれます。
一方、これからに期待し、スタートとなる入学には明るい色合いが好まれます。これらのことを考えあわせ、
・ ジャケットだけをかえる
・ ジャケットは変えずにスカートからパンツスーツにかえる
・ インナーを華やかなもの、素材や色合いをかえる
・ コサージュや小物、アクセサリーで変化をつける
などの方法でやりくりするのもいいでしょう。
主役は子ども
卒業式や入学式は、主役は子どもです。
派手な服装やアクセサリーはもちろん、式典中のおしゃべり、ビデオや写真撮影なども周りの状況をよく見極めてマナーを厳守しましょう。
そして、教え導いていただいた先生方に感謝することを忘れずに。じっくりと、我が子の成長を喜んでくださいね。(執筆者:吉田 りょう)