個人投資家に人気のIPO。
ワンショットで大きな利益を上げられることがIPO最大の魅力です。
一方で、人気銘柄は当選難易度が非常に高いことも事実です。
特に、時価総額が小さい新興市場に上場するような銘柄は、当選までの道のりは狭き門です。
IPOになかなか当選しない場合は、ストップ高比例配分を狙ってみるのもひとつの手です。
ストップ高水準で株を購入できるわけですから、翌日に利益確定できる可能性が高まります。
今号では、利益獲得の裏技、ストップ高比例配分について解説させていただければと思います。
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目次
そもそもストップ高比例配分とは?
そもそもストップ高比例配分とはどのような制度なのでしょうか。
結論から言うと、ストップ高水準であぶれた、売り注文と買い注文の一部を約定させる制度です。
ストップ高とは、買いが買いを呼ぶ状況です。
あまりにも買い注文が多いため、売り買いが成立しない状況を指します。
例えば、ストップ高水準でそれぞれ買い注文が10万株、売り注文が1万株あったとしましょう。
売り注文の1万株のみ約定させてしまうのです。
約定した株数に関しては、金融商品取引所が証券各社に振り分けます。
これがストップ高比例配分の仕組みです。
証券会社ごとに配分方法が異なる
金融商品取引所が証券各社に株数を振り分けた後は、証券各社の社内ルールに基づいて顧客に配分されることになります。
つまり、ストップ高比例配分で当選を目指すには、証券各社の配分方針を理解することが重要なのです。
資金力がある場合にはGMOクリック証券がおすすめ
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ある程度資金力がある場合にはGMOクリック証券がおすすめです。
より早く注文を出した人から優先的に配分する証券会社がほとんどのなか、GMOクリック証券では注文株数を優先します。
つまり、GMOクリック証券から大量注文を出せば当選の確率を高めることができるわけです。
少額からストップ高比例配分を狙う場合
逆に、少額からストップ高比例配分を狙いたい場合には、マネックス証券やSBI証券を選択し、時間優先方式で当選を目指すことになります。
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ストップ高比例配分の当選確率を高めるには、証券会社ごとの配分ルールを知ることが重要なのはご理解いただけたと思います。
より当選確率を高めるには、口座開設件数が少ない、有名証券会社以外から申し込みを入れることもポイントとなってきます。
また、複数証券から申し込みを入れることも重要です。
ストップ高比例配分で当選確率を上げるためのテクニックとして押さえておきましょう。(執筆者:徳田 陽太)