閉店時間やランチタイムの終了時間、また商品の入れ替え時間などで生じてしまうフードロス。
貧困家庭が多いと言われる一方で、食品が毎日大量に廃棄されていることが社会問題となり、メディアでも取り上げられる機会が多くなりました。
今回はそんなフードロス削減に積極的に取り組む事業についてご紹介していきます。
目次
フードロスを減らすためのWebプラットフォーム「TABETE」
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フードロスをできるだけ減らしたいという思いをつなぐシステム「TABETE」。
すべての「食べて」を「食べ手」につなぐ…そんなコンセプトを持ったフードシェアリング事業です。
フードロスという問題について、
と考えている社会派サービスで、「最後まで食べ切る」ことを応援しています。
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閉店時間間際なのに食品が残っているといった場合
「TABETE」は手軽でシンプルなシステム。
例えば、閉店時間間際なのに食品が残っているといった場合。
店側は値段と引き取り時間を「TABETE」に掲載、一方でユーザーは「TABETE」にアクセスしてそれらの情報を入手します。
店側とユーザーのマッチングが成立したら、店側は食品をパック詰めにしてユーザーの来店を待つだけ。
クレジット決済なので現金の受け渡しといった手間も省けます。
早ければ数分でマッチングが成立するので、効率の良いシステムと言えるでしょう。
「TABETE」を利用する大きなメリット
お店
→ 食品の廃棄を削減、売り上げアップとコストの削減、新規顧客の獲得、ブランド力やイメージ力のアップ。
ユーザー
→ 手軽に社会貢献ができる、おいしい食べ物を安価で購入、新しいお店の発見につながる。
地球環境
→ フードロスの削減、エネルギーの効率アップ、市民の社会的意識の向上。
フードロスを削減するためには続けやすいこと、広がりやすいことが必要不可欠。
面倒なシステムだと持続していけるかどうかの不安がありますが、手軽でシンプルな「TABETE」はそれらを見事にクリアしています。
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ひとりひとりが食べものについて真剣に考えることを提案する「食べ物を棄てない日本計画」
「ウチの会社もこんなことができそう」
食料・食品を簡単には廃棄しない(価値をゼロにしない)アイデアを募り、事業化することを目的にしているのが「食べ物を棄てない日本計画」。
また食品に対するルールを、もう一度見直してみるべきということも提案しています。
賞味期限を迎えた食品は本当に価値がゼロなのか…
これまではあまり疑問に思わなかったことですが、このルールが大量のフードロスを発生させている原因にもなっているのです。
もちろん「食の安全・安心」を確保するのは当然なことですが、その基準が厳しすぎると食品の価値を狭めてしまうというデメリットも生んでしまいます。
私たちは日頃からたくさんの食品の価値をゼロにしてしまっているのですが、本当はそんな自覚すら持てていません。
「食べ物を棄てない日本計画」は、
「食べ物の個性に自由を」
「おいしいの価値に多様性を」
そんな視点からフードロス削減への取り組みをスタートさせています。
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賞味期限の迫った食品を加工して新商品に
賞味期限の迫った食品、食材をいったん引き取ってマフィンやクッキー、ピザなどに加工して再納品します。
これまではマイナス要素でしかなかったことが、新しい商品やブランドに発展する可能性があるかも知れません。
1社では解決できなかった課題も、2社や3社で取り組むことで新しい価値を生み出せるようになります。
オーガニック食材を割安で購入
社食、病院食、給食などの日替わりメニューにオーガニック食材を導入。
高いはずの食材を割安で購入できるので、本来ならコストが合わないヘルシーメニューの提供も可能になります。
健康志向の高い現代のニーズに合った幅広いメニューを考えることができます。
おやつも健康重視のメニューで
オフィスのおやつコーナーを一新。
ヘルシーなスナックを取り入れて生産性だけでなく健康性も重視。
単に空腹感を抑えるだけではなく、健康管理まで目を配った「思いやりメニュー」を提供できます。
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消費者である私たちも食品に対する価値観を見直そう
フードロスは喫緊の課題。
これからの時代を担う子ども達に「食品に関する正しい知識」を伝えていくためにも、ルールをベースにしながら柔軟な考え方で対応する力も必要なのだと教えていかなくてはなりません。
フードロスの問題は企業や店舗に任せることではなく、消費者である私達が声をあげていかなくてはならないのです。
まずは私達大人が食品に対するルールや価値をあらためて見直し、
「価値をゼロにしてしまわないこと」
を認識するのが非常に重要なのではないでしょうか。(執筆者:藤 なつき)