明確に上昇に入らず、狭いレンジでもみ合う展開の一週間となりました。
25日線の向きは変わり、いつでも上への勢いをつけられる環境下にいるものの、飛び出すことが出来ずに、上値抵抗線となっている2万2000円(3月12日・13日の高値近辺)を手前に足踏みしている状況です。
明確に上昇に入れる材料がなく、下げる材料も出てこないことから、膠着感のある一週間となっています。
このまま大方の予測通りBOXとなり、いったん押すのか? このまま何かをきっかけとして上抜けていくのか?
この段階で見える情報では、どちらの可能性も残した対応が必要な状況です。
週明けの寄り付きも今のところ、おおむね週末と同じような位置で始まる可能性が高く、方向感を出してくれそうな状況にないです。

その上で、週明けの方向感を想定するのであれば、材料としては、週末発表のSQ値が2万1853円となっており、週末の大引けと週明けの寄り付きはおおむね下を推移となることから、アノマリーとしては、週明けは押すことが想定されます。
2万2000円を上値抵抗線として、三角保ち合いを作るという可能性も考えられます。
現状のファンダメンタル的には、週明けから3月末の決算発表前に上方修正・下方修正の話題が出てきて、本格的な決算発表が始まります。
以前までの状況では、押していたところで決算発表となり、材料出尽くしによる反発のきっかけとなるのでは? と考えていましたが、現状がある程度戻して(反発)きている状況で、想定より悪い内容となれば、押す材料にもなりかねない位置取りとなっています。
そこを踏まえると決算発表への動きはまちまちとなりそうな気配です。
さらに、現状を取り巻く環境下では、以前からの貿易戦争は可も不可もなく、想定通り落ち着きを見せつつ、何かの拍子に好材料や悪材料として出てくると考えられ、今の段階では材料視される状況にないと考えます。
そして、沸々と育ってきた材料として、中東情勢という地政学的リスクがあります。
アメリカとロシアが後方でにらみ合っており、流れ次第では最大級のリスクが発生する可能性が出てきています。
この辺りを踏まえると、急落への備えは上昇に入るかもしれない環境下ですが、外せないという何とも複雑な状況です。
もちろん下に離れ始めてから動けばいいという考えもありますが、休みの間や、日本時間の15時以降にいきなり空爆が始まったりなどが起きたときは、翌営業日の寄り付きには窓空けという展開が想定されるので、そのあたりを踏まえた建玉が必要になると考えます。
さてさてどのように対応することがベストなのか? 答えは明確に出せない状況です。
目次
現状分析
5日線

一週間を通して上向きを維持しており、位置としてもずっと上を推移となりました。
流れとしては、上値追いをイメージさせる動きですが、素直に受け入れられる状況でないので悩みどころです。
25日線
上に飛び出した状況から継続で、一週間を通して触れることなく、乖離した状況を維持しました。
下げないという意思を示しているように見受けられます。
そして先週 5日線とのゴールデンクロスを「だまし」で形成しましたが、今回は今のところ、そのまま上値を追った一週間となっています。
もう少し時間を経過しないと、だましが本物となったという判断には至れないものの、今のところ本物になりつつあると見受けられます。
そして200日線と25日線のタッチおよびデットクロスを回避して向きを変えたところに意味があるかは微妙ですが、中期的な見立てとして完全にトレンドを下向きにするに至らず反転という展開が作られています。
75日線
変わらず下向きで下への乖離状態を継続して日柄調整しているような値動きです。
75日線を中心と見たら「売りの3」を形成しているように見受けられます。
トレンドライン
上に関して、切り下がりの上値抵抗線はなく、横軸で2万2000円処と2万2500円処が抵抗線となってきそうです。
後は、おりてくる75日線も上値抵抗線として機能してくると想定します。
下に関しては、目先25日線がサポートラインとなれるか注目で、同じような位置として、3月30日と4月2日の高値あたり(上抜けた前回高値)の横軸が、サポートラインとして機能していると考えます。
さらには2万1000円処と、3月26日の安値処の横軸がサポートラインとなると考えます。
テクニカル指標
一目均衡表

未だ雲の下ということで、明確なトレンド変換に至れず、雲の下減が上値抵抗線として機能しています。
さらに先週 上抜けた遅行線と日々線の関係も遅行線が上を維持できるか週明け注目です。
日柄的には、前回安値から15営業日となっており、17営業日でなにか起きるか注意が必要です。
ボリンジャーバンド
-3σの波うちが気になるところです。
この波うちはBOXを示すと言われますが、本当にそうなるか? 見極めです。
そのうえで位置としては、+1σが上値抵抗線として機能しているように見受けられます。
スローストキャスト
強さをイメージつけた後 2本のラインが下りてきています。
このまま20%(売られすぎゾーン)近辺まで下りていけば強くなりきれずBOX示唆という判断となりますが、どうなるでしょうか?
現状の動きに弱さはなくBOXか?上昇示唆となっています。
総合判断

BOXとなって押していくのか? 上昇入りしていくのか? 見極めのポイントに来ている状況です。
週明けに方向感がでるか? 微妙ですが、見極めですので早とちりせずにしっかり引付が必要です。
私の個人的な意見は、BOXをメインシナリオにしつつ、上抜けの可能性も踏まえた意識で見立てております。
ただ前半に書いた地政学的リスクは無視できないということも、念押しで伝えたいと思います。
週明けも難しい局面ですが、投げ出さず 一日 一日 自分の考えをまとめつつ修正しつつ乗り越えていきましょう。(執筆者:城 晶子)