この記事の最新更新日:2020年8月13日
羽毛布団はカバーをつけて使っていても身体から出る皮脂や汗がしみ込んでいたり、ニオイがついてしまいます。
子供が使用している場合、おもらしをして汚してしまうケースもあり、少なくともシーズンの終わりにはおうちで洗ってスッキリした気分で保管しておきたいと考えます。
本当に簡単な方法で洗えるのでぜひ羽毛布団をおうちで洗いきれいにしてからしまっておきましょう。

目次
羽毛布団を水洗いし可能
羽毛布団はデリケートなイメージが強いので、おうち洗いはできないと考えている人もいるのではないでしょうか?
羽毛布団についている洗濯表示は「ドライクリーニング」になっていますが、ドライクリーニングは羽毛布団を洗う方法としては適していないと言われています。
ドライクリーニングでは石油系の溶剤を使うので油汚れしか落ちず、しみ込んだ汗やニオイはドライクリーニングでは落ちにくいです。
ドライクリーニングで油汚れを落としてしまうと羽毛自体が持っている貴重な油脂分を落としてしまい羽毛を劣化させる可能性もあります。
クリーニング業者のほとんどが羽毛布団を水洗いしています。

最近はクリーニング業者でも羽毛布団は宅配クリーニングシステムを採用している会社が多いです。
2枚以上の依頼で1枚当たりのコストは安くなりますが、1枚につき1万円近いコストがかかります。
おうち洗いも可能なのか
羽毛布団をおうちの洗濯機で洗っても大丈夫なのでしょうか?
実際に、うちは毎春羽毛布団をしまう前におうちの洗濯機で洗ってからしまっています。
洗った後はふんわりとふかふかの状態に戻って嫌なニオイも消えています。
洗濯機で簡単に洗える
おうちの洗濯機の「ふとん洗いコース」を使って洗います。
7キロ以上の洗濯機であることが前提ですが、筆者は6キロタイプで、どうにか洗っています。
やはり理想としては、7キロ以上の洗濯機で洗うことをおすすめします。
蓋がついていない6キロタイプの洗濯機で洗う場合は、「お洗濯キャップ」などを使って洗うと洗濯槽から飛び出す心配がありません。

縦型洗濯機とドラム式洗濯機のどちらでも使用でき、また、ふとん洗いコースがない洗濯機でも「毛布洗いコース」を使用すればOKです。
うちの洗濯機は縦型洗濯機ですがふとん洗いコースがないので毛布洗いコースを使っていますが、きれいに洗えています。
これらのコースだと、洗濯機がほぼ1時間程度かけて丁寧に洗ってくれます。
注意点は
・ 柔軟仕上げ剤も併せて使う
柔軟仕上げ剤を使うことでふんわりと仕上がるので、おすすめです。
また、羽毛はアルカリに弱く羽毛を傷めてしまう原因になるので、決してアルカリ性の洗剤を使用しないようにしましょう。
家事の達人と言われる松居一代さんはアトピーだった息子さんのために週に1回、羽毛布団をバスタブの中で足踏み洗いをしていたそうです。
それでも、まったく大丈夫だったそうなのでおうち洗いに不安を感じている人も安心してチャレンジしてみてください。
しっかり乾くまで干すのがポイント
洗った後の羽毛布団はぺちゃんこになっていて「これで本当に元のふかふかのお布団に戻るのかしら?」と不安に感じる人もいるかもしれません。
筆者の経験上では、ちゃんと元通りかそれ以上にふかふかのお布団になります。
干し方も普通に物干し竿にかけて大型のピンチで固定するだけで大丈夫です。
できるなら、2本の物干し竿を使って間に空間を作って干すと早く乾きます。
物干し竿が1本しかない場合は、布団の中にハンガーを3つくらいかけて空間を作り、風通しのよい状態にしておくとさらに乾きやすくなります。
また、羽毛は布団の中で偏った状態になっているので、布団の端を持ってやさしく振りながら羽毛を両手でほぐすことでふっくら乾きます。
3時間程度乾かしたら、1度裏返すのも早く乾かすためのコツです。
夕方まで干してもまだ乾ききらないことも多いですが、その場合は家の中に取り込んで広げておきましょう。
外に干すことにこだわらず、そのまま1週間ほど家の中に置いたままにしておいてしっかり乾かしてからしまいます。
スペースがない場合は椅子などの上に掛けておくのもひとつの方法です。
中途半端な乾き方で収納してしまうと中でカビや細菌が繁殖しやすくなるので完璧に乾かすことを心掛けてください。
おうちに大きな洗濯機がないという人の場合は、コインランドリーを利用するという方法もあります。
ただ、持ち帰りが大変なのと1枚につき乾燥まで含めると500円程度のコストがかかります。
クリーニングに出すよりコストは安いですが、羽毛布団はかなりかさばるので運ぶのも一苦労です。
参照:エコウォッシュカフェ
汚さないで使う工夫
羽毛布団カバーをいちいち外して洗い、それをまた羽毛布団にかぶせるという作業は意外と面倒なので、長い間、羽毛布団のカバーを洗わないまま使っている人もいるかもしれません。
しかし、これだと羽毛布団に汗や身体の脂が染みついて、洗っても汚れが落ちにくくなります。
また、使う側も汚れた状態で羽毛布団を使い続けることになり不衛生です。
羽毛布団カバーをマメに洗うことも羽毛布団を汚さないできれいに使う方法のひとつです。
こまめにカバーを洗って羽毛布団を清潔に使用するためのアイデアとして、私は簡単に取り外しができて洗濯しても乾きやすい2枚目の羽毛布団カバーを使用しています。
羽毛布団にかぶせてチャックで留めるタイプのカバーの上に、さらに取り外しが簡単なカバーを付けます。
おすすめなのが「昔ながらのネットなし掛ふとんカバー」です。
旅館などでよく使われているタイプの地味なカバーですが、これを羽毛布団カバーの上にさらにかぶせて使います。
着脱が簡単で、洗ってもすぐに乾くため気軽に洗濯できます。
見た目は地味になりますが、羽毛布団に直接かぶせる方の羽毛布団カバーをおしゃれにしておけばインテリア面でもそれなりに楽しめます。

袋状のカバーを付けるコツ
羽毛布団カバーを裏返し、羽毛布団の上の部分とカバーの上になる部分をくっつけた状態で、カバーについている紐に羽毛布団の紐や留め具を取り付けます。
その状態で羽毛布団のカバーを裏返すと、簡単に羽毛布団カバーを着けられます。
羽毛布団は高級なイメージがあり大事に使いすぎて、実は中の羽毛が汗や身体の皮脂で汚れているケースも少なくありません。
清潔かつ快適に使用し続けるためにも、ぜひ、低コストでできるおうち洗いを試してみてください。(執筆者:桜田 園子)