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ロウソク足チャートの特徴
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株式投資をする際には、過去の株価の流れが分かるロウソク足チャートを見られることが多いかと思います。
このロウソク足チャートには、よく使われるものとして
・ 週足
・ 月足
があります。今回はそれぞれの違いと使い方について解説いたします。
日足
株式会社イード 日足チャート(1年)
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ロウソク足1本で1日の
・ 高値
・ 安値
・ 終値
を表しています。
数か月から1年程度の期間で、日々の動きをグラフとしてみることができます。
何か大きな出来事が起こったときに、その日株価はどうなったかを見るのにも役立ちます。
週足
株式会社イード 週足チャート(5年)
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週の初日の始値、週の内で
・ 1番低い株価
・ 週の最終日の終値
を1本のロウソク足にしています。
日足に比べてより長い期間の動きを掴むことができます。
日々の上げ下げに捉われず、上昇か下降か横ばいかといった大きな流れを掴むのに便利です。
月足
株式会社イード 月足チャート(5年)
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月の初日の始値、月の内で
・ 1番低い株価
・ 月の最終日の終値
を1本のロウソク足にしています。
過去数年から10年程度の動きを知ることができます。
また、優待銘柄など「毎年〇月に株価が上がっているな」などの特徴を掴むこともできます。
証券会社やサイトなどによって「日足」、「週足」などと記載せずに「6か月」、「2年」などチャートの表示期間で記載している場合もあります。
使うべきチャートは投資期間で異なる
上記の特徴から、一般的に
長期投資… 週足や月足
短期投資… 日足や分足
を使うとされています。
中長期投資をする私の使い方
1日の取引時間内に「買い」、「売り」を完結させるデイトレーダーであれば、月足で昨年の株価の動きを知ったところであまり意味はありません。
長期投資をする人であれば、週足や月足を見るのは分かるとしても、具体的にどう使えばよいのでしょうか?
投資を始めたころはなんとなく見ていたチャートですが、現在は
という使い方をしています。
例えば吉野家ホールディングス[9861]を見てみましょう。
月足チャート
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(日経スマートチャートより)
銘柄を選ぶときには、「上昇トレンド(右肩上がり)」を選ぶのが重要です。
流れに逆らうのではなく、流れに乗ります。
月足チャートで過去10年の動きを見ると2013年頃から右肩上がりになってきているのが分かります。
ロウソク足だけを見ると上がったり下がったりで分かりにくいかもしれませんが、移動平均線も一緒に見ると分かりやすいですね。
上昇トレンドの銘柄なので、投資対象として「アリ」と判断します。
週足チャート
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(日経スマートチャートより)
週足で過去3年の動きを見ると2016年の10月頃までほぼ横ばいで、11月頃から右肩上がりになってきているのが分かります。
この1年ほどでも上昇トレンドの銘柄であると言えるので、やはり投資対象として「アリ」と判断します。
日足チャート
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(日経スマートチャートより)
銘柄として「アリ」なので、あとは日足で買うタイミングを計ります。
直近の動きでは高値を付けてから大きく下がっています。
複数ある移動平均線の一部を割り込んでいますが、一番下の75日移動平均線に支えられて、株価が戻り始めました。
買うタイミング
特に「移動平均線に近づいたとき(株価が移動平均線より上にある場合)」です。
買わないサイン
右肩上がりの上昇トレンドで、移動平均線から大きく上に離れているときは買いません。
移動平均線を下に割り込んでいるときは買いません。
また戻すかもしれませんが、もしかしたら大きな流れが変わる転換点かもしれないからです。
転換点
その時には分からないので、基本的には手を出さずにおきます。
吉野家ホールディングスは、
と判断します。
今まで値上がり期待といてご紹介してきた銘柄は、基本的には今回ご紹介したような方法で銘柄を選んでいます。
日足、週足、月足の使い方は人それぞれですが、一つの使い方として参考にしていただければ幸いです。(執筆者:高橋 珠実)