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主婦に人気の資格に「医療事務」
人気の資格ですが、確実に合格を勝ち取ろうとすると最低でも参考書や問題集、そして受験料が必要です。
さらに、通信教育や専門の講座に通うとなると、数万円単位のお金がかかることがあります。
果たして
検証してみましょう。
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医療事務には資格は必須条件ではない
厳密にいえば医療事務の仕事は、
・ 歯科
・ 調剤
の3つの分野に分れています。
実はどの分野でも、資格は必須条件ではありません。
医師や看護師などのように国家資格ではなく、全て民間のものです。
主な試験
・ 医療事務技能審査試験(一般財団法人 日本医療教育財団)
・ 医療事務認定実務者(R)試験(全国医療福祉教育協会)
・ 診療報酬請求事務能力認定試験(公益財団法人 日本医療保険事務協会)
以上の試験では受験資格はなく、受験料、試験日、試験回数はもとより、試験内容についてもそれぞれに異なります。
また上記以外にも複数の試験があり、講座受講後に受験としているものもあります。
ですがどれも、その資格がないと働けないというわけではありません。
では、どうして人気があるのか。
そこです、問題は。
医療事務の仕事とは
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医療事務は、一般企業の事務とは必要な知識が異なります。
基礎的な医学知識や医療保障制度、医療関連法規についての知識が必要とされ、それは一般的によく知られているというわけではなく、理解しにくいといえます。
その専門性が有るが故に、基礎的な知識を得るために学ぶ人が多いと考えられます。
詳しい勤務内容
働く病院の規模により、担当部署が細分化されているケースもあり、違いはあります。
多くの病院の場合、
・ 受付
・ 患者対応
・ カルテの管理
・ 伝票処理
などの事務処理、掃除など雑用、大きな病院では入退院の処理などがあります。
「ちょっと聞きなれない言葉がありませんでしたか?
そう、「診療報酬明細書の作成」です。
これは医療事務の中で、大変重要な仕事の1つです。
「診療報酬明細書の作成」とは
私たちが診察を受けたり、薬をもらうほとんどの場合、国民健康保険や社会保険など加入している医療保険を使って支払いをしますよね。
例えば3割を窓口で支払ったとすると、残り7割分については、医療機関が被保険者毎に「診療報酬明細書」を作成し請求します。
そしてそれは加入保険の種別が個人により異なるだけでなく、例えば乳幼児や障害、母子父子家庭など福祉医療が利用できる場合もあります。
「診療報酬明細書の作成」という業務を行うには
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・ 医療保険の種類と仕組みの知識
・ カルテを読むために必要な医学的な知識
・ 診療報酬の算定の知識と方法
などを理解しておく必要があるというわけです。
もちろん、入社後研修などを通じて、現場での教えを乞うことは可能でしょう。
しかし、医療の現場は忙しく、即戦力が求められます。
加えて、医療や社会保障に関する法規は変更や改正されることもあり、覚えること、学ぶことはたくさんあります。
雇用者側に立って考えてる
主催者がどこであれ、医療事務の資格があるということは、基礎知識があるという確証になります。
また、お金を使ってまで勉強したという努力は、やる気の現れと判断されるのではないでしょうか。
必須条件ではないとはいえ、就職に有利に働くことは間違いないでしょう。
資格取得の方法
医療事務の資格を取得するには、主に4つ方法があります。
1. 通学講座を受講する
2. 通信講座を受講する
3. 短大・専修学校に通う
4. 独学
また、これは離職中の人に限られますが、ハローワークの職業訓練コースで医療事務講座を受けられることがあります。
あなたの本気度は?
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どれも資格取得には、お金に加え時間もかかります。
ただ、「ニチイ」のように通学講座の中には、就職相談やサポートをしてくれるところもあり、仕事ゲットの近道になるかもしれません。
要は、大切なお金と時間を使ってまで仕事に魅力を感じ、やってみたいと思えるかどうか。
でも、やる気があるなら資格がなくても仕事はできるのだから、求人を見つけたらレッツチャレンジです。(執筆者:吉田 りょう)