毎日仕事をしていると、なかなか掃除にまで手が回らなくなってしまうものです。
そこで、「今日は休みだから掃除やるぞ!」とせっかくの休みを1日つぶしてしまうことを避けるため、掃除のタスク化を図ってみませんか?
曜日別に掃除箇所を決めておけば、週末にあくせく掃除で汗を流すこともありません。
そこで今回は、家事の細分化にどんなメリットがあるのか、まとめてみました。
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目次
家事の「タスク化」って、どんなこと?
タスクという言葉をご存じでしょうか?
タスクとは、
1. 課せられた仕事。職務。
2. コンピューターで処理される仕事の単位。ふつう一つのアプリケーションソフトが行っている作業全体をさす。
(小学館 デジタル広辞苑より)
と記載があります。
「タスク化して効率をあげろ!」なんてよく職場で聞く、という方もいるかもしれませんね。
かみ砕くと、大きな一つの仕事を細分化して明確にし、それをどう達成していくかを考え順序建てて実行することによって、大きな一つの仕事を完了するということ。
つまり、ここでいう家事が最終目標。
そのためにトイレ掃除、掃除機をかける、洗濯をする…といったタスクが存在するわけです。
そうやって家事をタスク化して、「何曜日になにをする」と決めてしまうのが家事の細分化、曜日別掃除なのです。
家事を細分化して考えてみましょう!
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では実際に、まずは自分が家事だと感じることについて、メモなどに書き出してみましょう。
これって家事と言えるかどうか…というものでも、自分が家事だなと感じて行っていることであればメモに書いてOK。
これこそが、家事という大きなものを細分化、タスク化する作業になります。
・ 玄関の靴をそろえる
・ ゴミ捨て
・ ゴミの分別
・ 掃除機をかける
・ 洗濯をする
・ 洗濯物を畳む
・ 晩ご飯を作る
・ 朝ご飯を作る、昼食用の弁当を作る
といったように、細かに考えていきましょう。
ここからは、考えたタスクを曜日ごとに分けていきましょう。
日替わり掃除で負担軽減!「曜日別にタスク化した家事」の2つのメリットとは
不毛な気がする家事も、よくよく考えると毎日やらなくても良い家事も出てきます。
それに、配偶者やお子さんといった家族に協力をしてもらうことによって、負担が軽くなるものもたくさんあります。
(1) 負担感がなく、責任感が生まれる。家族と協力してタスク完了へ
燃えるゴミの日が火曜日であれば、「月曜日に誰がまとめておき、火曜日の朝誰が廃棄しに持っていく」と決めるのがベスト。
誰かがやれば良い…と、分担をしっかりしないと、お互いに「誰かがきっとやってくれるだろう」という意識で結局、負担がだれか一人に偏ってしまうものです。
タスク化することによって、「自分の役割なんだ」との認識が芽生える一方で、「そこまで大変なことではないな」と前向きな気持ちで家事に取り組むことができます。
(2) 自分が担当したタスクを完了するため、工夫をするように
いつも誰かに任せっきりだった家事も、細分化して自分が少なからず担当する家事も出てきた…となると、そのタスクを完了するために皆試行錯誤をします。
どうしたら負担が軽くなるか、より気落ちせずに家事をこなせるか…と改善をするようになります。
ただ漠然と家事を悶々とやっていた頃とは、ちょっと変わってくると思いませんか?
家事のタスク化を図って、トイレ掃除を担当した30代のご主人は、「毎週木曜にトイレ掃除をする」と決めたといいます。
しかし、その木曜の掃除をより簡単にすべく、ちょっとした工夫をし始めたといいます。
だけど、いざやってみるとこびりついた汚れとか取れにくいんですよ! だから、ガンコな汚れを作らないために、毎日夜寝る前自分で用を済ませたあとにササッと拭きとれるシートをね、買ってきたんです。ただそれだけで、木曜の掃除がかなり楽になりました」(30代男性・会社員)
就寝前のプチトイレ掃除で、かなり負担が減ったというご主人。
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そもそも、共働きだった奥様への家事負担が増えるなか、自分はなにもしていなかったことに反省をしたといいます。
こういった些細な家事が膨らみ、週末に押し寄せてくると考えたらそりゃ大変。
細分化をして、それをひとつひとつ片付けていくスタイルで、ゆとりを持った暮らしが出来るようになるのです。
さいごに
家事というざっくりした言い方だと、どこまでが家事なのかもわからなくなってくるものです。
家事は種類が多く、やらなくては家族の暮らしが成り立たなくなる大事なこと。
だからこそ、細かくタスク化して見える化をし、分担を明確にすることで家族皆が責任を持って少しずつ、家事を担当することができるのです。
カドが立たず、誰かに負担が偏ることもない「家事のタスク化」、取り入れてみてはいかがでしょうか。(執筆者:三浦 希枝)