前回記載の日柄的反転、値幅的な反転の目途としていた29日~30日辺りで25日線から2万2000円近辺で下げ止まるとしていたことが、今のところは現実のことになりつつあります。
2万2000円までの押しは、新たに出てきたイタリア問題によるものが原因となりましたが、今のところ大きな影響にはならず週後半は下げ渋り反転の兆しを出しての週末入りとなっています。
もちろんこの後、イタリア問題が拡大し下値模索となる可能性は十分に残ります。
従って、このまま素直に反転となるかは微妙なところですが、さらなる安値更新は今現状では可能性としては薄くなったように感じます。
かといって簡単に上値追いに戻れるかも正直言って状況は見えてこないというところです。
従って当面、2万2000円をサポートラインとしたもみ合いないし、保ち合いになるかなという思いでおります。
わずかですが25日線が波うちをしたことで、方向感が失われました。そうなるとBOXの可能性が高くなってくるのではと考えます。
BOXだとすると、当面の上値抵抗線は2万3000円どころ(前回高値)と考え、玉の回しを考えていこうと思います。
ファンダメンタル的には イタリア問題が浮上したものの、大きな影響はやはり米国と北朝鮮の問題が中心になりそうです。
この週末に6月12日の対談開催を正式に復活させるコメントを出しました。これにより相場への悪材料が後退しました。
さらには、対談を一回でなく複数回という可能性を示唆したことで、当日に成果が出なかった時の伏線もはり、失望売りを大きくさせない防御を立てた感じです。
となると好材料で上放れはあっても、悪材料で大きく割り込む可能性は軽減されたと考えます。
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その上で、イタリア問題に関しては、所々でリスク問題と取り上げられ、短期的な押しの材料とされることはあると考え、さらには貿易問題も再浮上の兆しがあります。
相場と取り巻く環境は、悪材料が増えてきている状況で上値追いという展開に戻れるのか?
疑問を持ちつつも今のところはテクニカル的に上値追いを期待したいところです。
根拠としては、今のところ75日線を割り込まずに持ちこたえたこと、1月23日から3月26日の下げに対して2万3000円まで戻したことで61.8%の反発を達成したこと。
さらには、3月26日から反発、2万3000円の上値に対して38.2の押し2万2000円で下げ止まった雰囲気を出したことで、このまま止まれば上昇トレンド維持という判断となります。
したがって、現状からは上値追いに戻ることをメインの考えとして、2万2000円を本格的に割り込んだときに下落となる可能性にシナリオをスイッチしたいと思います。
もちろん間となるBOXという可能性もかなりの高い可能性で、頭の中に置いておくべき事項となります。
上記にも述べた25日線の波うちや、ボリンジャーの雰囲気からも見え隠れしているので、固執した考えとならず柔軟に対応していきたいと思います。
目次
現状分析
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5日線
一週間を通して下向きが継続しており短期的に下落となっています。
位置も一週間を通して下を推移することで下値模索状況が続く中、週末入りとなっています。
25日線
今週、上向きから下向きを一瞬まじえて波打つ形となり週末入りとなりました。
しばらく続いた上向きから方向を変えたことで、いったん上昇に終止符が打たれた形となっています。
弱さが見え隠れする展開となっています。
75日線
今週、下げの雰囲気を出すのと裏腹に向きを上と変えました。これにより長期的には上昇トレンドを明確としたさなかの下げ雰囲気となっています。
トレンドライン
今週、明確に2万2500円の横軸を割り込み2万2000円の横軸のトレンドラインをサポートに反転の兆しとしました。
その上で上値抵抗線として直近は、5月22日23日の高値を結んだラインが上値抵抗線として機能しておりこのラインを上回ることで短期的には反発示唆といえると考えます。
その上は25日線でさらには直近高値の2万3000円どころに上値抵抗線が存在すると考えます。
下に関しては、前週と変わらず2万2000円どころの横軸と75日線、200日線が抵抗線となりそうです。
さらには2万1000円どころの横軸も機能するのでは想定されます。
テクニカル指標
一目均衡表
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基準線・転換線を割り込んではいるものの雲のねじれで下げ止まった感じを出して、雲には触らず雲の上を推移していることでトレンドは完全には崩れていないという状況です。
さらには遅行線が日々線に絡む形で週末入りとなったことで、今後、遅行線が日々線を割り込むかに注目です。
もし、割り込んで下落となると16営業日下げることで天底一致という展開となります。
ボリンジャーバンド
バンドが横向きとなり+-3σがともに波打ちました。
一般的にはBOX入りと考えられる動きですので、下減が-2ないし-1σ、上限が+1ないし+2σで右往左往という展開が想定される形を作っています。
スローストキャスト
下減でゴールデンクロスとなりその後、しっかり上に向きを変えきれず波打ったのちに緩やかに上を向き始めました。
今のところの動きは弱さをイメージさせていますが、今の角度のままある程度 上まで行くとしたらしっかりとした形で上げるという展開も想定されますが、どうなるでしょうか?
総合判断
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強い上昇はいったん終わり この後 BOXとなる可能性を示唆しつつ下落になるか? 再度 上昇に戻るか? の見極めとなる状況で、現状はBOXという見立てがメインとなりそうです。
もちろんトレンドが上昇から明確には崩れていないことで、上昇継続も視野には入れつつも、湧き出てくる政治リスクへの警戒を高めながら様子見という状況です。
毎度のことですが、いきなり出てくる不安材料に対して、どのぐらいの根の深さかの見極めがとても重要になってきます。
イタリア発のEU問題の根の深さが、今後の課題として浮上してくる可能性は高いので、アンテナ高く見極めていきたいと思います。
週明けも冷静に慎重に頑張りましょう。(執筆者:城 晶子)