6月相場入りし、節目とみられる25日線も上抜けて、前回高値の2万3000円を意識するところまで上げたのちに、だれる形で週末入りとなり、週明けに不安を残す形となりました。
週末算出のSQ値2万2835円を上値抵抗線としそうな雰囲気の動きとなった週末、更には、木曜日に三空達成で、上値の重さを出しました。
重い雰囲気での週末入りで、週明けの米朝会談への様子見という形状のチャートを作っていると見受けられます。
大きな三角保ち合いから上下どちらに放れるのか? 非常に興味深い展開です。
12日の会談に向けて予防線をはる発言(会談は複数回になるだろう)により、今回の会談での失望売りは、出づらい構図が出来上がっています。
そのおかげで、下への警戒感は無くすことは出来ないものの、バランス的には可能性を下げることが出来る状況と考えます。
そうなると、会談から上放れというシナリオも頭の片隅における状況です。
しかし、チャート形状で見ると、三角保ち合いないしBOXというのが大方の見立てとなりますので、結果的には、節目を突破するまでは、方向感を偏らせることが難しい位置にいると考えます。
週明けの寄り付きも、大きな動きはなく小幅安となる公算であり、まずは、12日の対談から上下どちらかの節目を目指すと考えます。
現状は、下限が2万2000円で上限が2万3000円と考えます。
ただ、三角保ち合いという考えで言うと、切り下がりと切上がりのトレンドラインからの上放れか下離れで見極めという見立てもあるので、そうなると、見極めポイントまでの値幅もなく、答えが出るのが早くなるとも考えられます。
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更には、上昇に入っていくかもと考えると、今週上抜けた25日線まで一度押して、再度、25日線で下値固めをしてから上値追いに入っていくという見解も考えられます。
どうなるにせよ、判断が難しい位置での週末入りと考えます。
その上で、建玉をどのようにするか? 明確に頭の中を整理しておく必要があると考えます。
事前に整理せずに動きに合わせて建玉の操作となると、ばたばたする結果(失敗)となりかねないので、しっかり どの位置まで上げたら下げたらどのように玉を動かすのか? 整理しておくべきと考えます。
今回の対談のような大きなイベントに対してはヤマを張ることなく結果に合わせて動くことが望ましいと考えます。
当日は、大きく動くことも考えられ、慌てた対応とならないように注意しましょう。
私の方針としては、基本 上げてきていると考え、上抜けの可能性を踏まえたBOXと考えます。
従って、25日線より下で2万2000円までの位置は買い場で、2万3000円手前からは売り場という考え方で、気持ち買い優勢という考え方で対応しています。
目次
現状分析
5日線
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一週間を通して上向きとなっており、反発示唆という動きとなっています。
更には、位置としても上を推移し、一週間を通して上に乖離した状況を維持しており、上への勢いを示す動きととれる状況です。
25日線
前週に波打ちしたものの、今週は、微妙にですが上向きを維持しました。
更には、前週までの25日線の高い位置も上抜けて、切り上げる形を形成し、5日線ともゴールデンクロスとなりました。
位置としては、週前半は25日線に頭を押さえられる形でしたが、週中に大き目な陽線で25日線を上抜け、週後半には窓空け陽線で25日線と乖離する状況を形成したことで、上への勢いを付けたように見受けられる形状です。
75日線
前週に上向きに変えてから、今週は、上向きの角度を徐々に強くしつつ、上への乖離を広げる一週間となっています。
週明けは、窓埋めする位置で寄り付くことが想定されます。そうなると、週明けが陽線となるか陰線となるかが、来週前半の動きを占うことになりそうです。
トレンドライン
BOXという考え方として、横軸で、2万3000円どころの上値抵抗線と2万2000円どころのサポートラインがあり、上値目途としては、今週機能した切り下がりのトレンドライン1月23日と5月21日の上値を結んだラインが、この週末の上値抵抗線となっております。
更に、下値支持線として、3月26日と5月30日を結んだ切上がりのラインが、当面のサポートラインとしてあると考え、この2本のラインから出来る三角保ち合いも、今後、気にするべきポイントとなりそうな予感です。
テクニカル指標
一目均衡表
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現状、上昇示唆という展開で、雲 基準線 転換線の上を推移しています。
更には、遅行線が日々線の上を推移し、上値追いの雰囲気も出しています。
そして、先ほどの三角保ち合いを一目で見ると、今月後半に三角形の頂点に達します。
ですので、ちょうどその頃に方向感が出るのかなという妄想をしてしまいます。
ボリンジャーバンド
バンドがおおむね横向きで、BOXを示唆しています。ただ、気持ち切り上がっているようにも見受けられます。
そして、先週は -2σをサポートとして、今週は +1σが抵抗線として機能したように見受けられます。
この後の展開に注目です。
スローストキャスト
今週、しっかり上まできてのデットクロスとなりました。
これにより、弱さはないと判断できます。
この後の展開で、2本のラインがどこまで下りてどこでゴールデンクロスするか、注目です。
総合判断
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変わらず、BOXをメインとして、上値追いするかもという考えを持っての対応という状況です。
大きなイベントを向かえる週明け、非常に悩ましいところですが、ここは、冷静に、節目節目に注目して決めた建玉の操作をするだけです。
従って、しっかり事前にシナリオを立てて待つということに尽きます。今週も、慎重に冷静に見極めてまいりましょう。(執筆者:城 晶子)