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「相続税申告」の依頼

奥さんや関係者から「相続税申告」を依頼されたら会計事務所はどう対応するか…
から始まります。
相続人になれるのは死亡時の配偶者のみです。
事実婚ではダメであくまで戸籍上の妻かどうかです。
ひょっとすると死亡前に籍を抜いていたかもしれないですよね。
遺産がもらえるのは、
です。
子供がいなかったとの話ですが、認知した子やら「ドン・ファンの子です」と名乗りでてくることもありえます。
まずは戸籍上の確認が必要です。
家政婦は相続人になれるのか?

遺言があり
と書かれていたら遺産はもらえます。
但し、相続税額の2割加算という制度があり、配偶者と一親等(代襲相続人となった孫(直系卑属)を含みます)以外の人は相続税額に2割加算されます。
相続人になれないかも…「相続人欠格」
とあります。
そのため相続権のある人が犯人となった場合は「相続人欠格」となり財産はもらえません。
相続権のある「代襲相続人」
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ドン・ファンに子供がいて、子が犯人だった場合はその子は相続人になれませんがその子の子(孫)がいたとすると、その子には「代襲相続人」として相続権があります。
代襲するのは直系卑属のみです。
妻に別の方との間の子がいたとしても、その子には相続権がありません。
小規模宅地等の特例
原則、故人と同居していると適用できる制度の、相続税評価が80%引き下げられる小規模宅地等の特例は誰だと適用されるか。
妻
情報では妻とは半同居のような状態でしたが、実は妻には同居の条件がありませんので適用できます。
家政婦
家政婦さんとも半同居ようです。
自宅を家政婦さんにあげると遺言に書いてあったら、事実認定として同居していていれば適用できるのか?
適用できません。
なぜなら、小規模宅地等と適用は親族のみに適用となっているためです。
ドン・ファンの「きょうだい」の相続権
ドン・ファンにはお子さんがいなかったようですので、両親等直系尊属が亡くなっていれば「きょうだい」に相続権があります。
だだし、遺言で
と書いていた場合は、きょうだいには遺留分もないため、きょうだいに相続権はありません。
「きょうだい」に財産が行くケースもある

「特別縁故者」という制度があり、もし妻が犯人だった場合は、結果的に遺産が「きょうだい」に行くこともあります。(執筆者:橋本 玄也)