目次
元英会話講師の私によくある質問

かつて子ども英会話講師だったことから、
とよく聞かれます。
そんなときによくお話させていただくことを、ここでご紹介したいと思います。
習い事にお金をかければいいというものではない
お金をかけて習い事をさせれば、何かの才能を伸ばすチャンスが増えることは確かですが、お金をかければ必ず才能が伸びるという保証はどこにもありません。
当たり前のことを言っていると思うかもしれませんが、お金をかければ才能が手に入ると考えていた保護者の方が多くいたことも事実です。
現実離れした期待が落胆を招く

子ども英会話教室では、
というケースを多く見かけました。
お金を払っている親の側からすれば、
・ 月謝に年会費
・ 追加の教材費
・ イベント費
など、決して安くないお金がポンポン飛んでいくことになるわけですから、それなりの成果を期待したくもなります。
しかし、週に1回1時間弱のレッスンに楽しく通い続けるだけで英語がペラペラになるという期待は現実的ではありません。
習ったことを定着させるために必要なのは家庭学習なのです。
根本的な部分として、母国語で無口なお子さんが英語ならおしゃべりになるということはまずありません。
英語はコミュニケーションに使う道具なので、コミュニケーションが苦手なら英語力以前の問題ということなのです。
私が自身の子育てで実践したこと
我が家の場合、子どもが強い興味を示した趣味の習い事ひとつだけで、英語を習わせることはありませんでした。
興味がないものを無理やり学ばせても身にならないからです。
一方、家庭学習の習慣づけは3歳ぐらいからコツコツ頑張ったので、学校で英語を学び始めてからでも十分間に合いました。
子どもが3歳ぐらいになると、一緒に机に向かって絵を描いたりドリルの問題を解いたりする時間を作りました。
最初の頃は1回につき5分から10分程度にして、様子を見ながら徐々にその時間を伸ばしていきました。

ポイントは無理に押し付けないこと
小さい頃は学習内容よりも一緒に楽しい時間を過ごすことを優先し、大きくなるにつれてひとりで机に向かえるようにすることを意識しました。
家庭学習はなるべく毎日が理想でしたが、親も忙しいので
といった感じでした。
ちなみに、算数や漢字、英語のドリルに関しては、100円ショップのものも積極的に活用しました。
習慣がつけば、維持できる
小学校の段階で自宅学習の習慣がついていたので、中学生以降の学習習慣について親がうるさく言う必要もなく、塾などに行かなくてもある程度の成績を維持することができました。
受験の模擬試験以外で塾や予備校を利用することもありませんでした。
「コロコロと教室を変える」には要注意

語学は、スポーツや楽器と違ってわかりやすい成果が見えるまでに時間がかかるので、少し習っただけですぐ辞めてしまったり、別の英会話教室を転々としてしまったりする人が少なからずいました。
一番もったいないのは、子どもが望んでいないのに親がコロコロと教室を変えてしまい、子どものやる気が失われてしまうことです。
早くから子どもに英語を習わせるのは良いことですが、家庭でのサポートと根気強く成長を見守る覚悟が必要なのだと私は思います。(執筆者:木山 由貴)