節約を考えた時に、まず気にしたいのが「ランニングコスト」です。
便利なモノを買うと維持費くらいはしょうがない…と思ってしまいがちですが、維持費の大きさは家計のゆとりを大きく変えてしまいます。
ランニングコストが少なく、小回りが利いて使いやすいのが人気上昇中の「電動アシスト付き自転車」。
せっかくだから、いつまでも長く使える一台を手に入れましょう。
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目次
車と自転車、便利さとコスト
人が生きていくためには、さまざまな「ランニングコスト」がかかります。
住むための家、移動するための車、いざという時のための保険、今や何でもできる必須アイテム・スマホ。
1か月の支払いはあまり多くなくても年間で見るとけっこう大きな金額ですし、車の場合は車検や保険料などまとまった支払いもありますよね。
とくに車を持っている方は、車の使用頻度や維持費、他の交通手段を使った場合などのトータルな費用を年間で考えてみることが大切です。
「車を手放す」ことで、意外なメリットが見えてくるかもしれません。
最近ではいろんな場所に「カーシェアリング」などの設備も増えてきました。
また、いざとなればタクシーを使うという手もあります。
時と場合に合わせて使い分ければ、車を使うよりも低コストで健康的な毎日を過ごせることも。
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車と電動アシスト自転車、「メリット&デメリット」は?
山奥などに住んでいる場合は生活手段として車は必須です。
でも車で数分の場所にスーパーマーケットがあったり電気屋さんがあったり、コンビニがあったり…。
そんな場所では、意外と車がなくても困らないかもしれません。
車のメリット・デメリット
メリット
・雨の日の移動も楽
・2人以上で移動できる
など。
デメリット
・ ガソリン代・洗車・メンテナンスなど、年間でかなりの維持コストがかかる
・ 故障した場合は突発的な出費が。修理してもらうために業者を呼ぶなど時間がかかる
・ 事故を起こす(巻き込まれる)などの危険性がある
・ 座って運転するだけなので体を動かす機会がない
・ アパートなどの場合、駐車場代が「+α」のコストになる
・ 災害時、渋滞などに巻き込まれると逃げ遅れる可能性も
など。
電動アシスト付き自転車のメリット・デメリット
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メリット
・ 電動アシストでどんな道もスイスイ走れる
・ 軽い運動になるので体力が付く
・ 小回りが利くのでどんな時でも移動がしやすい
・ 排気ガスなどが出ず、環境にやさしい
など。
デメリット
・ 車に比べると目的地までの移動に時間がかかる
・ 雨の日などは使いにくい
など。
車から電動アシスト付き自転車へ
生活コストを下げるなら、車を手放すのはやはりとても大きい削減になります。
車を手放した後の移動手段としてぜひ候補に入れたいのが「電動アシスト自転車」。
購入する際は10万前後と少し高く感じますが、維持費などのメリットはかなりのものでとってもおすすめです。
ちなみに我が家は夫の車(軽自動車)・私の車(軽自動車)を持っていましたが、次女が幼稚園へ入り、半年たった段階で私の車を手放しました。
理由としては
・ 長女が小学生になり、自分の自転車で移動できるようになったこと
・ スーパーやコンビニなどがわりと近い場所にあること
・ 夫が休みの日は夫の車を使えること
・ いざという時はすぐにタクシーが使えること
・ 災害時の避難ルートが、車では確実に混雑すると予想されるため
などがあります。
18歳で自動車免許を取得し、17年間マイカーがある生活を送っていたのでやはり最初は不安がありました。
ですが、実際に電動アシスト付き自転車生活を始めてみると本当に楽でした。
今までは車にのって子どもたちにシートベルトを付け、乗り降りを確認したり他の車にぶつからないか確認したり…。
考えてみると、車で移動するだけで気にかけなければいけないことがたくさんありました。
それが電動アシスト付き自転車なら景色を楽しむためにわざわざ細い道を通ってみたり、子どもと「風が気持ちいいね~」と会話しながらゆっくりと走ってみたり。毎日がとても充実しています。
また、自転車のカゴに乗る分だけ買い物をするようになるので、ムダ買いや買いすぎの防止にもなっています。これは意外なメリットでした!
電動アシスト付き自転車にも数種類ある
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ひとくちに「電動アシスト自転車」といってもメーカーやタイプなどの種類があり、どんな用途で使うかによって購入時の費用を抑えることも可能です。
タイヤの大きさやスタンドの形、バッテリーの持ちなどを考慮して選べば普通の自転車は乗れなくなるほど快適。
「体に負担をかけすぎない適度な運動」として利用できます。
子どもを乗せるなら「ママ向けタイプ」
安定性を重視した「ママ向けタイプ」は、タイヤが小さめでどっしりとした見た目が特徴です。
後ろもしくは前、または両方に子どもを乗せて走るのはとっても大変。
乗っている子どもが少し振り向いたり動いたりするだけで自転車がブレます。
また、前乗せシートを使う場合、自転車の形などによっては漕ぐ時にママのひざが前乗せシートに当たってしまうことも。
できれば前乗せシートを設置した状態で試乗しておきたいですね。
「ギュット・アニーズ・KD」
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子乗せタイプで人気が高いのが、Panasonic(パナソニック)の「ギュット・アニーズ」。
タイヤが小さめの20インチのほか、パパも乗りやすい26インチなどもあります。
子どもが大きくなり、乗せる必要がなくなってからも使いやすいのは26インチのタイプ。
しかし重心が高くなり転倒の可能性も上がるので、安心できるサイズを選びましょう。
街乗りするなら「シティタイプ」
子乗せにも対応できますが、主に「街乗り」を考えるなら「シティタイプ」がおすすめです。
子乗せタイプよりもタイヤが細めで、スタイリッシュな見た目が特徴。
子どもを乗せなくなっても、長く使える電動アシスト付き自転車です。
「ビビ・SX」
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「テールアップサドル」や、重すぎない車体が魅力的な街乗りタイプ。
ちなみに私が後ろに次女を乗せて使っているのも「ビビ」シリーズです。
街乗りタイプですが子乗せにも対応しているため安定感はバッチリ。
軽く漕いでもスイーッと進む快適感はヤミツキになりますね…!
けっこうスピードが出せるので、子どもを乗せてない時はとっても移動が早いです。
気になる「バッテリーの持ち」は?
電動アシスト付き自転車で一般的に使われている「リチウムイオンバッテリー」。
購入時に自転車屋のおじさんが「残りが20%くらいになったら充電したら良いですよ」とおっしゃっていました。なんでも充電する「回数」が重要なのだとか。
そしてPanasonicのサイトにもありますが、「空にした状態(深放電)にするのはバッテリーにとって、良くない」との事。
ということで「残りが20%程度になったら充電する」が良さそうです。
100%から20%までは10%ごとにバッテリーの減りが表示されますが、20%を切ると18%・16%など細かい数字が出てきます。
最近の電動アシスト付き自転車は全て手元でデジタル管理なので、アシストのモードを変えたり充電のタイミングが分かりやすかったりするのもとても便利です。
ちなみに私は電動アシスト付き自転車にそんなに頻繁に乗りませんが、乗る時は銀行へ行ったり郵便局へ行ったりスーパーへ行ったりと、小さな町をぐるっと回ったりします。
ときどき幼稚園への送迎をしたりも。
結局、1回の充電で2か月弱持ちました。 けっこう持ちますね~。
毎日電動アシスト付き自転車で幼稚園への送迎をするママさんは、1か月に1回程度の充電だそう。
しかしバッテリーが古くなってくると充電頻度が高くなるので要チェックです。
とっても開放的な毎日を
車を使っていた頃は思い立ったらすぐに買い物に行き、景色を見る余裕もなかったように感じます。
しかし自転車生活になると、天気予報を見たり買い物のリストを作ったりと「生活や自然に向き合う」ことが多くなったなぁと感じます。
せわしなく過ぎていく毎日ですが、晴れた日は景色を見ながらゆっくりと移動するのもまたすてき。
コストを抑えた開放的な「電動アシスト付き自転車」、ぜひチェックしてみてくださいね。(執筆者:河野 友里)