「エンディングノート」と聞くと、皆さんはどのような印象がありますか?
やはり「終活」や「シニア世代」など、若い世代は関係ないと連想するのではないでしょうか。
市販でさまざまな様式のエンディングノートが販売されていますが若い方に見合う内容のものは、市販ではなかなか見かけたことがありません。
では、なぜ若い方向けのエンディングノートは売っていないのでしょうか。
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目次
エンディングノートは若い世代には関係ない?
その答えは、先ほどの「若い世代には関係ない」という一般的なイメージからだと考えられます。
しかしながら、年齢関係なく、誰しもが突発的な事故や災害で志半ばに命を絶たれてしまう事は考えられます。
では、考えてみてください。
今もしあなたが連絡のとれない状況になったとして、誰かに何か伝えておかなければいけないことはありませんか?
例えば「来週の14時に大事な仕事のアポイントがあるので、自分にもしなにかあったら早めに先方に連絡を入れてほしい」などでも良いのです。
何も「エンディングノート」として全ての項目を当てはめて記入していく必要はないのです。
今のあなたにとって必要なこと、伝えたいこと、これだけはお願いしたいことなどをノートではなく、メモでも便せんでもよいので、伝えておきたい内容を簡潔に記入して、わかる場所に保管するようにしてみたらどうでしょうか。
ぜひ「メモ」を活用してください
よくある市販のエンディングノートの内容は、家系図であったり、幼少期から現代に至るまでの「思い出の振り返り」を記入するページが多く設けられています。
しかし若い世代の方は特に、振り返って記入する時間もなければ、日々の生活や仕事のことで精いっぱいでしょう。
となると、なかなかノートにまとめるまでは時間が取れないと思います。
このようなことから、ぜひ「メモ」を活用してください。
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最後に
万が一は、誰にでも突然訪れます。
あなた自身のためにも、大切な人のためにも、必要なことはメモでもいいので遺しておきましょう。
遺言書のように公的な効力はありませんので、書式も内容も決まりはありません。
誰に、何を、どのようにしてほしいのか、この辺りを意識して頭に浮かんだ大切なことを是非メモに託してみませんか。
肩の力を抜いて、簡単に、万が一の時に備えてみることから始めましょう。(執筆者:大野 翠)