仮想通貨中で最も有名なものが「ビットコイン」です。
そして次に有名なのが、時価総額2位で、スマートコントラクトなど優れた機能を実装している「イーサリアム」です。
仮想通貨は、すでに1700種類以上あるとされています。
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1,700種類もの仮想通貨の中で、ビットコインとイーサリアムの良い所を足して作られたのが「Qtum(クアンタム)」です。
目次
Qtum(クアンタム)とは
Qtumは2017年3月にICOが行われ、5月25日から取引を開始しました。
発行枚数は1億枚で、発行後1%ずつ増加していくようになっています。
マイニング方法はPOSで、ブロック生成時間は2分以内となっています。
冒頭でも書いたように、ビットコインとイーサリアムの技術を合わせた仮想通貨となっています。
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Qtumの特徴
Qtumの特徴はやはり、ビットコインとイーサリアムの技術を足したものです。
どのようなものなのでしょうか。
UTXO (Unspent Transaction Output)
UTXOは、仮想通貨の移動を確認する方法のことです。
UTXOは、ビットコインが採用している方法です。
UTXOのメリットは、匿名性を保つことができるということです。
イーサリアムが採用しているのは、アカウントベースと言われているもので、スマートコントラクトという非常に複雑な処理をしないといけないので、このアカウントベースを採用しています。
しかし、アカウントベースは同じ情報を二度送信するという、リプレイ攻撃に弱いことが欠点となっています。
すでにイーサリアムは、「The Dao事件」でイーサリアムとイーサリアムクラシックを分裂させてしまっています。
この「The Dao事件」は、リプレイアタックだったことが分かっています。
このようにアカウントベースは、リプレイアタックを受けやすいというデメリットがあります。
AAL (Account Abstraction Layer)
「アカウント抽出化レイヤー」と訳され、イーサリアムのスマートコントラクトを動かすために作られたものです。
Qtumは、資産の確認方法にUTXOを採用していることはすでに書きました。
なのでこの時点では、イーサリアムの技術であるスマートコントラクトを使用するには重たくなってしまっているので、使用するのは不便なものとなってしまっています。
そこでAALという特殊な技術を使用し、UTXOとイーサリアムのブロックチェーンを橋渡しすることによって、UTXOベースでもイーサリアムのスマートコントラクトが稼働することができるようになりました。
まとめ
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Qtumは、非常に高度な技術をもった仮想通貨の一つです。
ビットコインとイーサリアムの技術をもち合わせた仮想通貨というのは、現段階ではありません。
残念なことに、日本の取引所では取り扱っていないため、購入することはできません。
購入するには、「Binance」などの海外の取引所に登録しないといけませんが、Qtumはこれから上昇する可能性が高い仮想通貨の一つなので、買っておいて損はないでしょう。(執筆者:三宅 瑛心)