「中国版イーサリアム」といわれているのが、NEO(ネオ)と呼ばれている仮想通貨です。
主に中華圏で使用することが前提で作成されているだけではなく、イーサリアムが実装している「スマートコントラクト」を実装していることでも知られています。
さらにイーサリアムには実装されていない多くの機能が実装されています。
目次
NEOとは
2016年10月から取引が開始された当初は、NEOという名前ではなくAntshares(アントシェアーズ)という名前でした。
2017年6月名称の変更、リブランディングによってNEOに変更しました。
名称変更の結果、NEOの価格を大きく上昇しました。
時価総額も比較的高位置で、2,000億円ほどとなっています。
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NEOの特徴
NEOにはイーサラムにはないいくつかの特徴があります。
DBFT (Delegated Byzamtine Tolerant)
日本語ではビザンティン耐障害性コンセンサスメカニズムといいます。
複数人の合意が必要の中誰かの裏切りや、意図的に問題を起こそうとする可能性がある問題のことをビザンティン問題といい、多くの仮想通貨が関係しています。
このビザンティン問題の解決のためにDBFTがあります。
NeoQS (Neo Quantum Safe)
量子コンピューター耐性のことです。
量子コンピューターは、後5年後には汎用量子コンピューターが登場するといわれています。
ではどうして量子コンピューター耐性が必要なのかというと、汎用量子コンピューターの出現によって、ブロックチェーンが消去され、ブロックチェーンの特徴が無意味になってしまうからです。
NEOはすでに量子コンピューター耐性を実装しているので、非常に安心できます。
NEOのメリットとデメリット
NEOのメリットとデメリットを紹介していきます。
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NEOのメリット
NEOは多くの種類のプログラミング言語を対応しています。
イーサリアムの場合、Solidityというプログラミング言語を学ばないといけません。
しかしNEOは、Java、Pythonなどかなりメジャーな言語でも開発できるところがイーサリアムと違うところです。
NEOのデメリット
NEOは前述したように、中華圏での使用を目的としているためどうしても、中国政府による影響を受けてしまいます。
中国政府はブロックチェーンには比較的寛容な政策をとっていますが、未だ仮想通貨に関しては規制をしている最中です。
今後規制に動くかどうかは分かりませんが、中国政府の動向には注意深くしておかないといけないでしょう。
まとめ
やはりNEOの場合、中国政府による規制へのリスクが、どうしてもつきまとってしまいます。
しかし技術的にはイーサリアムより優れた技術と多くのプログラミング言語への対応可能なので、今後の大きく上昇する可能性もかなり高いのではないでしょうか。(執筆者:三宅 瑛心)