今年も暑い夏がやってきます。
夏は楽しいイベントもたくさんありますが、気になるのがエアコンの電気代ですよね。
夏と冬はどうしても電気代が上がりがちですが、極力エアコンを使わずに涼しく過ごすこともできます。
今回は、エアコンを使わず涼む技をお伝えします。

目次
打ち水効果でマイナス2℃
夏の風物詩とも言える「打ち水」ですが、水を撒くことで見た目や気分的に涼しくなるだけでなく、実際に周囲の気温が低くなる効果もあることをご存じですか?

打ち水大作戦本部が公開した平成17年のデータによれば、打ち水開始50分後に打ち水を実施したエリアの内の気温が約2℃低下しているのです。

このときは、真夏の昼間に20分間隔で2回打ち水を実施。
40℃の気温が38℃になりました。
湿度も上がりますが、打ち水をして濡れた屋外を見るのは、視覚的にも気分的にも涼しくなります。
再生水を使えば水道代もかからない
打ち水は熱くなった道路や庭に水を撒くだけのとても簡単な涼み方です。
節約を心がけている人の中には「でも、水道代が…」と気になる人がいるかもしれませんが、再生水を使えば、水道代がかかりません。
再生水とは、例えばこんなものです。
・ お米のとぎ汁
・ 野菜を洗ったときに使った水
・ ためておいた雨水

暑い夏の日、再生水が出たらこまめに道路や庭に撒いてみましょう。
水が蒸発する際に、気化熱といって一緒に周囲の温度も奪っていき、涼を得られます。
むき出しのコンクリートを覆う
皆さんの家庭のベランダの床、コンクリートやモルタルがむき出しになっていませんか?
このコンクリートを違う素材で覆うだけでも、熱さが変わります。
例えば、暑い夏の昼下がり。
アスファルトの上は溶けそうなくらいに暑いのに、公園の土の上だとそれほど暑くないという経験をした人も多いのでは。
アスファルトやコンクリートは熱を反射せず吸収してしまうので温度が高くなりますが、土だと土自体がそれほど熱くならず、熱をため込みません。
木材やコルクも同じです。そのため、ベランダにすのこやウッドパネルを敷くと、ベランダの床の温度自体が低くなります。
ウッドパネルを使えば、ベランダが簡単におしゃれな空間に変わりますので、手軽な模様替えや引越し気分も味わえます。
すのこなら100円ショップでも売られていますし、ウッドパネルは10枚セット3,000円という商品が楽天で販売されています。

最寄りのホームセンターならもっと安いかもしれません。
暑い夏も、ちょっとした工夫で涼しく過ごせます。
エアコンを使わず、快適に夏を乗り越えましょう。(執筆者:草間 綾子)