東京電力をはじめ、中国電力や関西電力、北海道電力など、全国の電力会社が頻繁に電気代の値上げを行っています。
電気の使用量が少ない時期ならそれほど気にもなりませんが、エアコンを使うことが多い夏は「勘弁して!」と叫びたくなりますよね。
地球にもお財布にも優しい、エアコンを極力使わない涼しい夏の過ごし方をお伝えします。

目次
風があるだけで涼しくなる!
暑い日でも、直射日光が当たらない場所で風があると、それだけでだいぶ涼しく感じます。
私達の体は体温で温められた空気に包まれていますので、風が吹くことで体周辺の空気が入れ替えられて涼しくなります。
扇風機の風や屋外で風に吹かれると涼しく感じるのはこのためです。
暑い日でも風が吹き抜ける環境を作れば、気温は同じでも涼しく過ごせます。
空気の通りを良くするには、入り口と出口を作る
家の外は風が吹いているのに、窓を開けても風が入ってこないという経験をしたことはありませんか。
屋外の空気を取り込んで室内に風を作るには、風の入り口と出口が必要です。
入り口だけ作っても出口がないと、外から入ろうとする空気は入り口付近に滞留し、室内に入ってこないため、風がなりません。
理想は、窓と対角線にある場所のドアや窓を開けて、入り口と出口を作ることですが、2か所または3か所の窓やドアが開いていれば空気の通り道はできますので、対角線でなく45度の角度でも大丈夫です。
リビングの家の南側にあり、北側は廊下につながるドアしかないという場合、北側のドアを開け、さらに廊下の窓や、廊下からつながるバスルーム、キッチンなど扉と窓を開けておきましょう。
空気が流れる量は少なくなりますが、家の中をジグザグしていても「入り口」と「出口」にはなりますので、少量の風は通ります。
扇風機は窓際に置く

という場合、扇風機を窓の前に置き、さらに窓の外に向けて風を送るように回しましょう。
こうすると、扇風機が室内の暑い空気を屋外に排出し、その代わりに屋外から涼しい空気が入ってきます。
非常に効率的に、短時間で室内の空気を入れ替えることができるのです。
このとき、屋外に打ち水をするとさらに効果的です。
打ち水をすれば気化熱で地表の温度が下がりますので、より涼しい空気を取り込めます。
打ち水をすることで、気分的・視覚的にも涼を得られますので、より涼しい夏のひと時となるでしょう。
できるだけ知恵を使ってエアコンを使わず、涼しく夏を過ごしましょう!(執筆者:草間 綾子)