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きっかけは、web家計簿を始めたこと
そんな我が家のムダ使いを暴いてくれたのは、通帳とクレジットカードの整理でした。
今、通帳が何冊でクレジットカードが何枚と即答できない人は、ぜひ整理を始めてみてください。
一時的な節約より、ずっと家計を潤してくれるはずです。
きっかけは、web家計簿を使うようになったことです。
マネーフォワード、zaim、Moneytreeなど、web家計簿にはたくさんの種類があります。
オンライン家計簿ともいいますね。
どのweb家計簿でも、まずは金融機関とクレジットカードを登録しなければなりません。
各金融機関とカード会社を家計簿に連携すると、お金の流れを1カ所に集めて把握できます。
私が利用しているweb家計簿はマネーフォワードです。個人年金保険や小規模企業共済、国の年金機構も登録しているので、将来のために増えていくお金を眺めるという楽しみもあります。
残金127円の通帳と3年未使用のクレジットカード
さあ登録!
いつも使っている銀行の通帳とクレジットカード1軍と2軍を手元に用意して、念のためにリビングの引き出しもチェックしました。
もしかして、忘れている通帳やクレジットカードがあるかもしれないからです。
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ありました。そこには謎のポーチがありました。
中身は聞いたこともない銀行の通帳と、行ったことのない家電量販店のクレジット機能付き会員証。
どちらも夫名義です。
もしや…と思い、自分の部屋も探索したところ、案の定ゆうちょ通帳を発見しました。
それも旧姓の私名義です。
残高1,000円で入出金は一回きりでしたから、おそらく結婚前に何かの事情で作ったまま、数年間忘れていたのでしょう。
夫名義の聞いたこともない銀行の通帳を調べてみると、大手銀行に合併される前の、とある地方銀行の通帳でした。残金は127円です。
同じく夫名義のクレジット機能付き家電量販店会員証は、4年ほど前にパソコンを購入した際に作ったものだそうです。
まったく利用がないと年会費が500円かかるらしく、3年間未使用だったので1,500円ムダに払っていたことが判明しましたが、自業自得というものです。
通帳の整理で金融機関に詳しくなった
私はゆうちょ銀行に身分証明書を持参して、旧姓の通帳を破棄。
夫は、今は存在しない銀行の通帳を、合併後の大手銀行に持参して更新しないといけませんでした。
家電量販店の会員証も、迷わずカスタマーセンターに電話して破棄です。
上記の手続きは非常に面倒でしたが、面倒ついでに他の通帳とクレジットカードについても、利用頻度を見直すことにしました。
必然的に、金融機関とクレジットカードのポイントシステムについてリサーチすることになります。
リサーチの結果、金融機関を地方銀行2つとネットバンク1つ、投資はネット証券1つに絞り、ゆうちょは定期のみ残しました。
我が家は自営業なので、付き合いがある地元の銀行を解約するわけにはいきませんでした。
ただ、金利はどう考えても、ネットバンクに軍配が上がりました。
クレジットカードは3枚に減らし、メインにだけ家族カードをつけています。
どのクレジットカードをメインにするかは、一概にいえません。
自宅のすぐ側にイオンがあるので「イオンカード」一択になりましたが、実家が遠くて帰省費用がかさむような世帯なら、マイレージ還元率の高い「ANA」や「JAL」のクレジットカードの方が賢いかもしれません。
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クレジットカードの整理で定期的なごほうびを!
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現在、金融機関の断捨離とweb家計簿を組み合わせたことで、まさに「お金の流れが目に見える」という気分の良さを味わっています。
常に使途不明金がないという状況は、それだけで貯蓄へのモチベーションまで上げてくれるようです。
定期的に資産の一覧をプリントアウトしているので、長期的な予算も立てやすくなりました。
「今月NHKの年払いがあるのを忘れてた!」なんてことはなくなります。
生活費の支払いをまとめたカードのポイントは、かなりのハイペースで貯まります。
このポイントの使い道は、私のプチ贅沢です。
具体的には、コーヒーメーカー、スロークッカー、オイルポッドなどを手に入れました。
欲しいものがない場合はそのまま貯め続け、クリスマスや年末年始の高級食材と交換します。
通帳とクレジットカードにも断捨離は必要
最後に、ネットバンクとネット証券に関しては注意点があります。
店舗型と違い、ネット経由の申込みと口座開設はとても手軽です。
ボーナス時期になると、口座開設だけでキャッシュバックを受けられるキャンペーンが多くなるため、心が動くことも多いでしょう。
しかし、ネットバンクとネット証券を増やしすぎると、あっという間にお金がムダに分散されますから注意してください。
家計の整理は、家計の断捨離も兼ねています。
定期的に見直して、1つ契約したら1つ解約するくらいの感覚がベストといえるでしょう。(執筆者:白戸 春)