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注目され始めた「EdTech(エドテック)」
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EdTechはEducation(教育)とTechnology(技術)をあわせた造語です。
提供している会社に申し込みをすれば、個人でもネット環境とパソコンやタブレット・スマホがあれば自由に受講できる、お手軽なネットを使った教育システムです。
すでに「EdTech」について、興味があって子どもさんの教育に取り入れたいというご家庭や学校は多く、お子さんへの教育に利用しているご家庭や学校は確実に増えています。
利用しているサービスが「EdTech(エドテック)」と気づかずに使っている方もいると思います。
子供だけではなく大人でも利用できる「EdTech」を使った勉強サービスも多数あります。
ICT教育との微妙な関係
学校で利用している場合は、ICT教育の一環として教材会社と契約をし、朝学のドリルや1週間分の復習ドリルとして導入しています。
ICT教育(情報通信技術)を、学校が導入している場合は、
・ 個人の端末持ち込みができないなどの制約がある
・ 金銭面での問題
が注目されています。
文部科学省が考える「EdTech」
2020年までに、1人1台タブレット配布を予定しています。
導入に伴って、多くの教材提供会社が参入しています。
子ども向けの教育サービスについては、筆者が確認したところ「すらら」や「スタディアプリ」などの数社が提供して、これから参入する会社は増えるのではないかと考えられます。
なぜ「EdTech」が注目を浴びるようになったのか、個人での契約と学校での導入でどう学力などに影響が出るか、メリットやデメリットなどを一緒にみてきましょう。
「塾」事情
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習い事での順位は小学校高学年になれば、「塾通い」がトップ10に食い込んできます。
文部科学省「平成28年度子供の学習費調査について」の調査結果の中で、中学生部門での費用内訳が公立と私立に分けて発表されていますが、「補助学習費」いわゆる塾代などの費用について、
・ 私立で20万4,000円
という結果が出ています。
例えば中学2年生が有名塾に通うとして、5教科受講で各90分授業ということであれば、月額約3万円は必要となり、これに指導関連費といわれる設備費などがプラスされると、月額料金は5万円ほどになるケースがあります。
公立中学校に通う中学生は、「高校受験」と普段の授業の補強的役割として塾などに通うので、学習費が高くなると考えます。
家庭の経済状況がわかる高校生になると、アルバイトをこっそりして、スタディアプリなどのEdTech教材や、youtubeで無料学習をしているという調査結果もあります。
参考資料:文部科学省「平成28年度子供の学習費調査について」
子ども向けのEdTechサービスが注目を浴びている理由
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1. オンライン講義で好きなだけ自由に受講できる
オンライン講義なら「好きな時間」に「好きな科目」を複数受講できます。
「課題や試験がある」
「修了書がもらえる」
などの理由が、日本でも急激に普及した背景です。
利用会社ごとにさまざまな工夫で、他社と差をつけようとしていますが、共通していえる点は
「指導が上手な先生の講義が聞ける」
「独自テキストの内容がよい」
などが挙げられます。
子どもの学年や利用会社のきまりで、講義の動画配信タイプもあれば、ゲーム感覚で課題を進めさせるところはあります。
「どちらがいい」というより、子どもが気に入ったもので勉強を進めるのが一番です。
お試し期間があるので、複数の会社に仮申し込みをして、比べるとよいです。
2. 低価格
オンライン講義で小中高向けサービスを提供しているのは数社あります。
利用料金は学年により違いはありますが、月額980円~1万円前後です。
EdTechでのオンライン講義の場合、最安値は月額980円で5教科を受講でき、自分が苦手とする教科を何度でも受講できます。
テキストが欲しい人は購入できますが、PDFファイルで提供されるところが多く、自宅で印刷すればテキスト代金はインク代のみです。
また画面で直接入力する教材だと、テキストを提供しないケースもあります。
お試し期間時に確認できるので、どちらがいいかを考慮するとよいでしょう。
3. 行き届いた授業内容やサービス
EdTechの評判がさらにいい理由は、
・ 学校で使っている教科書に応じた内容を選べる
・ 定期テスト対策・長期休暇中のおさらい授業がある
・ 学校の授業内容より細かい指導方法
低価格ながら、行き届いた授業内容やサービスが高い支持を受けています。
4. 報告とアドバイス
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EdTechの機能には、受講している生徒のデータが本部に蓄積されます。
保護者が登録したメールアドレス宛にデータが送信されます。
送信される内容は
・ 学習時間
・ 小テストの点数
などです。
英語は2020年の大学入試改革を意識し、マンツーマンの英会話レッスンが必要です。
そのため、リアルタイムの双方向の授業を行うプログラムを提供している会社が多いのですが、英語以外でのリアルタイムの双方向授業は、まだ未開の地です。
各社の教材ごとでサービス内容が異なりますが、質問やアドバイス、疑問や悩みなどを生徒や保護者に対応するサービスがあります。
5. 学校と保護者の相違
高校受験を考えるうえで気になることは「内申点」です。
高校受験は内申書に書かれる「内申点」を重要視するので、定期テストで高得点を取っておく必要があります。
同時に部活に参加することも「内申点」に影響があります。
私立中学生の場合、学校から「塾へは通わせないように」と進度の違いから塾通いを禁止している学校は多くあります。
それでも「塾に通わせたい」と思う保護者には、自宅で好きな時間にやりたい科目を受講できるシステムが注目されています。
学校の「EdTech」事情
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タブレットは学校での一括購入です。
この端末の中には、先生との連絡を取り合えるアプリとEdTechサイトもしくはアプリの設定が行われています。
筆者の子どもの端末にもEdTech教材が入っていて、基本の3教科(国語・数学・英語)と英語検定などの検定対策のプログラムも入っていました。
上手にEdTechの教材を利用し、朝の学習タイムに取り入れ、全校生徒の学力アップにつなげている学校もあります。
問題点
学校の先生が配信するタイミングや内容を決めているので、生徒側に選ぶ権利は一切ないということです。
そのため、担当の先生が配信忘れをしてしまって、配信されたデータの締切日が過ぎていたとなると、「早く配信してもらって勉強したい」という生徒の勉強意欲を削ぐことになってしまいます。
学校ごとでこの教材の使用料金については、教材ごとに月額料金で換算されて学費では諸経費扱いにされています。
ある教材は平均月額900円なので、学校単位で採用していれば安いのですが、いまはまだ上手に利用しきれていない学校がほとんどです。
コスパの良さで絶大な指示
「EdTech」は教育費がどんどん高くなる中学生以降の保護者から絶大な指示を得ています。
中学生以上となると教育費がどんどん必要になり、大学まで進学させられるのかと悩む保護者は多いはずです。
オンライン講座でありながら良質な授業内容を提供する「EdTech」が有名塾を追い越す日は近くなるかもしれません。
勉強の楽しみを知ったわが子
お恥ずかしい話ですが、筆者の子どもは定期テストや学力テストで実力がなかなか出ないので、何社かお試しで利用し、家計をひっ迫しないことを考え、1社と正式契約をしました。
できないところの解説が丁寧なので、理解できた喜びも味わい楽しんで勉強をしています。
小学生向けプログラムも用意されているので、親も一緒に楽しんでヒントを出し、勉強の楽しさを教えてあげられます。
家庭学習「EdTech」の課題
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指導面や操作性などはお試し期間中に確認できるので、子どもの反応をみて「続けさせられそう」と思えば、そのまま続けさせてあげていいでしょう。
ただし、費用を安く抑えている分、通塾しているお子さんと比べると、
・ 勉強時間管理
・ 分からないところの対応
など、保護者が手助けする必要はあります。
保護者専用サイトやアプリがついていて、どのような学習スケジュールを組んでいるかを管理できるようになっています。
小学生で受講を始める場合は、親御さんはスケージュールの立て方を教えてあげることは大切です。
子どもがEdTech教材に慣れ、自己管理できるまでは保護者付き合う必要はあります。(執筆者:笹倉 奈緒美)