目次
1. これはプロ仕様? 「低重心シャープペン」450円(税込み)
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無印良品のシャープペンは、さまざまなタイプがあるため、使う人のニーズによって使い分けることができます。
価格帯も数十円から千円以内の商品ばかりなので、複数本持っている人も多いようです。
中でも「低重心シャープペン」は、外見の美しさだけでなく筆記の質にこだわる人も魅力を感じるシャープペンではないでしょうか。
低重心シャープペンを始めてみたとき、ロットリングのシャープペンに似ているため、とても驚きました。
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ロットリングとは、製図用の筆記具で有名なドイツの老舗ブランドです。
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ロットリングのシャープペンは真鍮で作られています。
ペン自体が重く、重力を利用しながら書けるようになると、とても使い心地がいいのです。
ロットリングのシャープペンは「ローレットグリップ」になっています。
ローレットグリップとは、金属に細かい刻みをする滑り止め加工のことです。
長時間、書き続けていると手に汗をかいてしまい、手が滑ってしまうことがあります。
そのため、ペン先近くには、なんらかの滑り止め対策が施されているものなのです。
滑り止めの中でもローレットグリップは「巻けばいい」という加工ではないため、コストがかかります。
500円以内のローレットグリップのシャープペンは、めったにみつからないでしょう。
ちなみにロットリングのシャープペンは、1本7,000円程度です。
芯が回転することで有名な三菱鉛筆の「クルトガ」からも、高級ラインとしてローレットグリップの商品が販売されています。
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しかし、メーカー希望小売価格は1本1,080円(税込み)となっています。
ローレットグリップが、500円以下で買えることは「コスパがいい」と言えますが、この商品には、もっと重みのある「費用対効果が高い商品」という表現の方が合っているのかもしれません。
2. アレに似ているけどちょっと違う「ポリカーボネイト シャープペン(ラバーグリップ付き)」80円(税込み)
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無印良品のいいところは、幅広い価格帯です。
一般的に安いシャープペンは「細い」、「割れやすい」、「滑りやすい」という三原則ともいえる共通点があるような気がします。
しかし、無印良品のシャープペンは一味違います。
「ポリカーボネイト シャープペン」は、1本80円という驚きの安さです。
しかし、安いシャープペンに共通している三原則がないのです。
プラスチック製のシャープペンは、筆圧が強い人が使うとすぐにポキッと折れてしまいます。
しかし、ポリカーボネイトは見た目がプラスチックに似ていても強度が全く違います。
ポリカーボネイトは、プラスチックの仲間ではあるのですが、アクリル樹脂の50倍程度の強度を持つといわれているのです。
実験時に目を守るゴーグルや強度と透明度が必要な窓などに使われています。
さらにポリカーボネイト シャープペンには、滑り止めがついています。
太めの軸にラバーグリップが巻いてある姿は、パイロットの「ドクターグリップ」に似ています。
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筆者は長年ドクターグリップを愛用していますが、似たような姿のシャープペンが100円以下で買えるとは思ってもいませんでした。
ドクターグリップとの大きな違いは重さです。
ポリカーボネイト シャープペンは、とても軽いシャープペンです。
・ポロカーボネイト シャープペンは、軽さと安さ
の特徴があります。
人それぞれの価値観で商品を選ぶことができるのも、無印良品の魅力ではないでしょうか。
3. 小学生に人気! 「木軸六角シャープペン・消しゴム付」290円(税込み)
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無印良品のシャープペンには、大人には想像できない付加価値がある商品もあります。
それは「木軸六角シャープペン・消しゴム付」です。
これは、一見黒い鉛筆にも見える細めのシャープペンで、書き心地もデザインもとびぬけて特徴があるわけではありません。
しかし、小学生にとってはこの「とびぬけた特徴がない」ところが最大の魅力なのです。
なぜならば、多くの小学校ではシャープペンが禁止されています。
鉛筆を毎日削って持って行く必要があります。
しかし、小学生にとって「毎日の鉛筆削り」は忘れやすく、面倒な作業であることが多いのです。
「木軸六角シャープペン・消しゴム付」は、鉛筆削りを忘れがちな小学生の中で、密かに人気を集めている商品なのです。
一見、鉛筆にみえることから、すべての鉛筆が丸くなってしまったときの緊急用として筆箱に忍ばせておきます。
大人から見れば290円の安いシャープペンにしかみえなくても、子どもにとっては290円で買える安心感なのかもしれません。
4. あれっ? 見たことあるかも「芯がまわって文字が太りにくいシャープペン」390円(税込み)
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シャープペンのヒット商品といえば三菱鉛筆の「クルトガ」でしょう。
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芯がまわることで、常に芯がとがっているシャープペンです。
それとそっくりな商品が、無印良品の「芯がまわって文字が太りにくいシャープペン」になります。
姿かたちもそっくりで、芯が動くときに手に伝わってくる振動もそっくりです。
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ただ違う点は、無印良品の商品は無印良品らしい色が使われていることではないでしょうか。
クルトガは、学生が好むようなカラフルな色使いのものが多いのですが、無印良品のものは白一色で大人っぽい雰囲気があります。
クルトガは1本約450円(税抜き)です。
色にこだわらなければ、無印良品の方が若干お得です。(執筆者:式部 順子)