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イギリス人の意外な節約術「セカンドハンド」のフル活用
これは「古いものを大切に受け継ぐ」というイギリスの文化に基づいた、イギリスならではの節約方法の1つです。
今回はイギリスのセカンドショップ事情に焦点を当てて紹介していきたいと思います。
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セカンドショップとは
セカンドショップとは、誰かが必要なくなった商品を買い取ったり無料で受け付けて、次のお客さんに再度販売する仕組みを取り入れたお店です。
セカンドショップ以外にも、イギリスではセカンドショップのことを「セカンドハンド、プレラブド、ヴィンテージショップ」などと呼ばれています。
言ってしまえば中古品なのですが、英語では「プレラブド(以前誰かに愛されていたもの)」とも表現され、言葉の端にもイギリスの文化を感じることができます。
これらのセカンドショップでは、中古品だけではなく、在庫を作りすぎてしまった新しい商品などさまざまな商品が取り扱われています。
取り扱いされている商品は、服やカバンなどの衣類品だけでなく、食器やリネン等も取り扱われています。
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イギリスと日本のセカンドショップの違い
イギリスでは若者からお年寄りまで多くの人が一般的にセカンドショップを利用しています。
セカンドショップを利用している人は、節約が好きな人ばかりではなく、中古品やビンテージ品が好きでセカンドショップに足を運ぶ人も多いです。
また、日本のセカンドショップは、商品を買い取ってそれを次のお客さんに販売することで多くのセカンドショップ経営が成り立っています。
しかしイギリスのセカンドショップは、チャリティを兼ねて経営している所も多いです。
使わなくなった商品を無償で受け取ってもらい、それを販売することで得た収益をボランティアやチャリティに貢献するという仕組みになっています。
日本でもチャリティが目的の商品販売は見かけられますが、イギリスではその割合が多いことに驚かされます。
安く商品を手の入れることができて、さらにその収益で何かに貢献できるのは一石二鳥ですね。
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セカンドショップのメリット・デメリット
セカンドショップを利用した節約にはメリット・デメリットがあります。
メリットとしては、
掘り出し物を見つけることができる
などが挙げられます。
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まだまだ利用できる商品を捨ててしまっては環境にも良くないので、商品化されたものを長く利用するのは人にも環境にも優しいです。
デメリットとしては、商品の価値は自分で判断する必要があるという点です。
販売されている商品はある一定の基準をクリアした商品になっているので、あまりにも汚れがひどい商品や使い道がないような商品は基本的には置かれていません。
しかしあくまでも中古品なので、一度洗濯したら伸びてしまう古いセーターや、耐久性の低い商品も中には販売されています。
購入する商品が本当に使える商品かどうかを良く見極めることがセカンドショップ活用の成功の鍵となります。
セカンドショップで上手に節約する方法
節約するためにセカンドショップを上手く利用する場合は、中古でも使える商品を目的で足を運ぶことがポイントです。
例えばアイロンやヘアドライヤーなど、中古でも十分機能する商品は購入しやすいです。
一方リネン類や食器などは汚れがないかしっかりと目でチェックして、満足のいく商品かどうか確認してから購入する必要があります。
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さまざまな商品が置かれているセカンドショップでは、目的を明確にして足を運ばないと思わす目移りして必要のない商品まで購入してしまうリスクもあります。
日本でもイギリスでも見かけるセカンドショップを上手く活用して、節約に役立ててみましょう。(執筆者:森 亜美)