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イギリス人の食生活

イギリス人は一体どのような食事をしているのか気になったことはありませんか?
今回は日本人からすると不思議に思える、イギリス人の食生活に焦点を当ててみたいと思います。
イギリス人の食事サイクル
それでは早速一週間のサイクルを見てみましょう。
朝食:リンゴ、ヨーグルト
昼食:サンドウィッチ
ディナー:ピザ
【火曜日】
朝食:リンゴ、ヨーグルト
昼食:サンドウィッチ
ディナー:パスタ
【水曜日】
朝食:バナナ、ヨーグルト
昼食:パスタ
ディナー:サンドウィッチ
【木曜日】
朝食:リンゴ、ヨーグルト
昼食:バーガー
ディナー:ピザ
【金曜日】
朝食:リンゴ、ヨーグルト
昼食:サンドウィッチ
ディナー:パスタ
【土曜日】
ブランチ:イングリッシュブレイクファースト
ディナー:フィッシュアンドチップス(白身魚のフライとフライドポテト)
【日曜日】
朝食:食パン、バナナ
昼食:ピザ
ディナー:サンデーロースト(ローストビーフとマッシュポテト)
これが一般的なイギリス人の食事サイクルとなっています。
日本人の私から見てイギリス人の食事サイクルの面白いところは、食事内容がほぼ毎週かわらないことです。
ほぼ同じような内容の食事を取っているので、自宅で手作りしても食材を余らせてしまうことがなさそうですね。
私からすると少し不健康にさえ思えてしまうこの食事サイクルですが、子どもからお年寄りまでだいたいの人がこのメニューを生涯に渡って繰り返しています。
お金に余裕があってもなくても、この食事メニューを繰り返しているのです。
食事サイクルから分かるイギリスの食文化
友達の子どもがこの食事だけで生活しているかと思うと少し不憫にさえ思えてしまいますが、実はイギリス人は食事サイクルを変えないというよりも、食生活を変えることを嫌がる傾向があります。
ピザに至ってはデリバリーピザを週に2回以上食べている家庭も多く、主要な食事メニューの1つとなっています。
家族みんなでピザを囲んで、80代の人おじいちゃんやおばあちゃんでも惜しみなく乗せられたチーズのピザを食べているのはなかなか衝撃的な光景です。
日本には中華料理やカレーなど、他国の料理を提供する飲食店も多いです。
もちろんイギリス人もイギリスにある日本料理や中華料理を食べますが、結局のところパブで食べるスナックのようなフィッシュアンドチップスが一番だと思っているように感じます。
どの国にも愛国心とういものがありますが、食に富んだ日本の文化からイギリスの食文化を見てみると、何とも乏しく感じられてしまうのです。
節約文化の違い
さらに着目したいのが、食事で節約するという概念が乏しいことです。
イギリスでは外食産業が比較的高く設定されているので、Mサイズのピザを1枚頼めば1,500円くらいはざらにしてしまいます。
節約目的で自炊している家庭も多い日本ですが、ここでも節約文化の違いが垣間見られます。
イギリスには日本ほどコンビニが多くなく、食事を購入する場合はカフェやスーパー、テイクアウェイショップがメインになってきます。
コンビニがない代わりに大型のスーパーマーケットがシティ内にも多く点在していたり、テイクアウェイの和食やケバブなどが充実しています。
スーパーマーケットでサンドウィッチ等を購入すると、平均的な価格は3ポンド(430円)から7ポンド(1,000円)程度です。
イギリスの25歳以上の最低時給が7.83ポンド(1,100円程度)なのに対して、出来合いのパスタなどの食事は5ポンド(730円)から10ポンド(1,450円)程度と考えると日本よりも少し高くなる印象です。
日本のコンビニでは忙しい時間帯に広々としたスーパーを歩くことなく、手軽に100円程度の低価格の商品も気軽に購入できるのが便利なところですね。
イギリスではフルーツや乳製品、パンなどの食品は比較的安く販売されていますが、節約しようと思うと仕事の前など忙しいときでも事前に購入しておくなどの工夫が必要です。(執筆者:森 亜美)