イギリスのスーパーで買い物をしていると、フルーツやパンなどの生鮮食品が非常に安いことに驚かされます。
大ぶりのスイカが1つ2£で売られていたり、大きなフランスパンも1£です。
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今回はイギリスの税率についてお話したいと思います。
目次
日本とイギリスの税率の違いは?
日本のスーパーでは近年税込み価格が表示されるようになりましたが、未だに税抜き価格も値札内に表示されています。
そのため日本の価格表示は、本体価格がいくらで、商品に対してどれくらいの税金が上乗せされているのか確認しやすくなっています。
しかしイギリスのスーパーの価格表示は、本体価格のみの記載がなく税込み価格のみの表示になっています。
そのため商品に対していくらの税金が上乗せされているのか確認しにくくなっています。
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日本の消費税率
日本の消費税率は比較的シンプルで、魚やフルーツなどの生鮮食品、出来合いのお弁当やパン、飲料などの加工食品、新聞やおもちゃなどの商品は軽減税率の8パーセントが税金として上乗せされています。
また、お酒や外食は少し高めの割合の消費税10パーセントが税金として上乗せされています。
タバコは特別税金が高く課せられていて、日本の場合は約63パーセントの税金が上乗せされています。
イギリスの消費税率
一方イギリスの税金の仕組みは商品やその目的によりもっと税率に差がつけられています。
野菜やフルーツ、パンなどの嗜好品以外の食品、本や新聞、チャリティ―グッズは税率が0パーセントまたは免税扱いになっています。
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イギリスのスーパーで見かける生鮮食品が安く感じられるのはこのためですね。
また、禁煙目的で利用されるニコチンパッチや、女性の生理用品などは税率5パーセント、さらにお菓子やアルコールに対しては、税率20パーセントと高い税率が課せられています。
健康的で基本的な生活をするのに必要なものに対しては低税率で、生活に基本的に不必要な嗜好品などは高い割合の税金が課せられている仕組みになっています。
ちなみにイギリスの場合タバコに対しては日本よりも高い、税率の77パーセントが税金として上乗せされています。
日本のタバコに対する税率は日本国内では高いと言われていますが、世界水準と比較してみるとまだまだ低い税率に留められている印象です。
日本のスーパーでも生活に必要な程度に応じて税金に差がつけられていますが、イギリスの場合はその差がより著明になっています。
まとめ
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スーパーで買い物をするときは、ついつい安いものに手が伸びてしまいます。
実際にイギリスに来てからはよくフルーツを食べるようになりました。
日本でも商品によってより差がつけられると、より自然と節約しながら健康的な生活に繋がるかもしれませんね。(執筆者:森 亜美)