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年金制度はもうグラグラ
2017年から専業主婦や公務員も加入が可能となった私的年金のiDeCoですが、
という政府からのお達しに見えて仕方がないのです。
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高齢者の割合は増加するばかりで、2018年版高齢社会白書によると、2017年には現役世代2.2人で1人の高齢者を支えていたのが、2065年には1.3人に1人。
およそ4人で3人の高齢者を支えるという予想になっています。
今後も年金制度は改定が重ねられ、受給できる金額はより厳しくなっていくことでしょう。
もう自分で対策を立てていくしかないのです。
老後に必要な金額は人それぞれ まずは目標金額を設定
ただやみくもに節約するだけでは先が見えず、長続きはしません。
まずは自分が目指すライフスタイルを考えてみましょう。これは本当に人それぞれです。
子供は私立へ進学させ、結婚資金や住宅資金の援助をする。
老後は海外旅行や趣味を謳歌するのが目標、となれば必要な金額は相当なものになるでしょう。
無理なのであればプランを立て直す。
目標金額を決めたら、今日から前進あるのみです。
積立NISAとiDeCoの活用術

では、資産を形成していくためにどのような方法が最適かを考えていきましょう。
先ほど触れたiDeCoは、掛け金が全額所得控除できるので大変お得、と言いたいところですが、デメリットもあります。
60歳まで運用中の資産は引き出せないので、万が一の時に使えないお金です。
そして口座開設と口座管理に手数料はかかります。
専業主婦でも加入できるとはいえ、そもそも所得がないので主婦にはあまりメリットはありません。
そこで積立NISAです。
運用益が非課税なのはどちらも同様ですが、積立NISAは、積み立てたお金がいつでも引き出せる安心感があります。
長い人生、何が起こるかわかりません。
子供の教育資金や住宅ローンが重なる年代では、絶対に使わない余裕資金が少なく、いつどんなことにお金が必要になるかわかりません。
それならばiDeCoよりも積立NISAで運用していくほうがおすすめです。
60歳までの10年間、ある程度定年までのライフプランの見通しが立ち、余裕資金が確保できるようになったらiDeCoを検討する、という戦略で進めていきましょう。
時間を味方につけましょう
せっかく貯金にまわすお金を置いておくだけでは将来のインフレリスクに対応できません。
インフレに負けないよう利率をあげるべく、少しでも元本割れのリスクを取れる運用していくことが大事です。
人間もずっと寝ているだけでは健康な体は維持できません。
大事なお金も適度に運動させてあげることで、より健康な資産を作り出す力をつけてあげましょう。(執筆者:松本 奏子)