皆さんはどのような交通手段で通勤されていますか。
片道400円の交通費でも、往復すると1日800円、1週間に5日間勤務したとすると1週間で5,600円も交通費に支払うことになります。
定期を利用しても以外と高い交通費。
今回はイギリスの通勤節約事情を紹介したいと思います。

目次
イギリスの交通情報
イギリスのロンドン市内では、チューブと呼ばれる地下鉄が交通手段として頻繁に使用されています。
混雑しやすい線は数分に1本とかなりの頻度で走っていますが、それでも通勤ラッシュの朝8時と夕方5時前後の時間帯はかなり混雑してホームで何本か見送ることもしばしば。
地上にはバスや電車も走っていますが、日本のように時間に正確に走るわけではなく、何かしらの事情で遅れることもあれば路線が動いていないなんてこともよくあります。
そこでイギリスでよく利用されている通勤手段が自転車です。
イギリスの特にロンドンでは大気汚染が深刻化していて、公共交通機関の利用だけでなく、より自然に優しい自転車の利用も国から推奨されています。
イギリスのサイクルスキームとは

サイクルスキーム(cyclescheme)とは、直訳すると自転車計画という意味合いになります。
イギリスのサイクルスキームは自転車を購入する際に利用することができて、自分の働いている会社が自転車やその装備の購入にあたって、購入プランを手助けしてくれる仕組みを指します。
具体的なサイクルスキームの利用方法は難しくありません。
まずは自分の働いている会社にサイクルスキームを申請します。
会社側からサイクルスキームの申請を出すことで、雇用者は実際の自転車の一部の金額のみで自転車を利用し始めることができます。
貯金はないけど自転車通勤で節約したいという人にまさにピッタリの仕組みなのです。
自転車の料金は、その後の月々の給料から自動的に数パーセントずつ引き落とされて返済されていきます。
返済期間が終了したら、自転車は完全に自分のものになります。
このサイクルスキームの良いところは、返済が完了していなくても自転車通勤の必要がなくなれば途中で自転車を返還して返済もストップすることができるという点です。
サイクルスキームのメリット
サイクルスキーム利用のメリットは、貯金がなくても自転車通勤を開始出来るというだけでなく、自転車通勤によって定期的に生活に運動を取り入れることができるようになる点です。
自転車通勤をはじめれば、交通費の節約だけではなく健康や美容も同時に手に入れることができるのです。

サイクルスキームのデメリット
サイクルスキーム利用のデメリットは、自分の勤めている会社側の協力が必要なことと、天候が悪い日の対応です。
実際にイギリスで自転車通勤をしている人は、傘を利用するのではなく防水のジャンパーなどを利用しています。
まとめ
日本にはサイクルスキームのような仕組みはありませんが、交通手当として交通費が支給されるところが多いです。
交通費の一部を自転車代にあてて交通費を節約すれば、健康的に毎日少しづつ交通費を浮かせることができますよ。(執筆者:森 亜美)