かつては「一家に一台」が当たり前、かつ子供さんも成人したら、車を持つのが当たり前だった時代もありましたが、今はちょっと傾向が変わってきました。
車の維持費(ガソリン代、駐車場代、車検代、税金…)そして車本体にもお金がかかっており、結構な金額になっていることを親の世代よりもシビアに見ている若者世代。
平日は働いていたりすると、乗るのは土日。
そんな中で、車をカーシェアリングだったり、親や親戚の車を一時的に「借りる」流れが、お財布にも優しいということで、若者の間ではごくごく普通な流れになってきたのが昨今です。

目次
カーシェアリングとは?
事前に会員登録をして、自動車を利用するシステムのことですが、レンタカーよりも短時間の利用に向いています。
年間に均した場合に何度も借りるというケースですと、「便利で安い」という観点からも人気のある仕組みです。
大手のところでは、タイムズやカレコ、アースカー、dカーシェアなどがあり、ディーラーなどがカーシェアリングをしている会社も多くなってきています。
15分程度借りることも可能で、ちょっと多めのお買い物をしたりする際に、使用する人も多いですね。
それが今の時代にマッチした新しい当たり前の世界なのですね。
借りている時の事故が心配…

自分の車ではないので、しかもたまに乗る…というケースですから、慣れない運転の中、やはり保険はしっかりかけておかないと心配という方が殆どだと思います。
以下のケースで考えていきますね。
1. 親の車を借りる場合
自動車保険には、ご存知の方も多いと思いますが「年齢条件」があります。
運転者の範囲、つまり年齢を限定する特約で、年齢が21歳以上、26歳以上、30歳以上、35歳以上と刻んであり、上になるほど保険料は安くなります。
よって、年齢条件をつけない20歳以下の方が乗る「全年齢」の条件ですと、必然的に保険料が高くなるのですね。
学生や、若年層の方が家族にいても、月に半分も乗らない場合は、家の自動車保険料をコストカットするために、よく乗る親の年齢に合わせているケースが多いです。
2. 友達や知人の車、親戚の車を借りる場合
これも上記同様で、わざわざ普段乗らない人のために、年間の保険料を高く払っている人は少ないのが現実です。
そして、借りる側にすると、借りた間に事故を起こし、友達や知人、親戚の車の保険を使ってしまうと、次年度の保険料が高くなり、ご迷惑をおかけする事態になります。
肩身が狭いですよね…。
一日自動車保険って知ってますか?
24時間単位で自動車保険を掛けることができるようになりました。
発売から数年たちますが、大手保険会社がコンビニエンスストアと提携し、東京海上日動火災保険がローソン、三井住友海上火災保険がセブンイレブンなど、加入もしやすくなりました。

もちろんスマホでの加入もできますので、コンビニがない地域でもお手軽に入ることが可能です。
基本的な賠償補償は、500円程度(24時間)、車両保険まで付帯すると1,500円程度というのが相場です。
・レッカー搬送が自動的についている。
・事故時の電話相談と初期対応などがついている。
など、いろいろ便利なものがあるので、ぜひ必要な際は検討してみてくださいね。
そして、いつかご家庭を持ち車を購入した際には、この「一日自動車保険」を積み重ねて入っていると、実績として残り、その保険会社での自動車保険が通常よりもお安く入ることができるという特典もあります。
・無事故を続けておく。
ことが重要です。
覚えておいてくださいね。
ここで保険のかけ方を整理します

上述の「1. 親の車」、「2. お知り合いの方の車」を借りる場合
上でご紹介した「一日自動車保険」がお得ですし、お勧めです。
将来的には車を持つケースの方が多いですので、それを見越し、加入時に「割安に入ることができる特典付きになる」よう、一日自動車保険を重ねておくことが、このご時世にピッタリとはまるでしょう。
カーシェアリングやレンタカーの場合
この場合は、上述の「一日自動車保険」を掛けることができないので(各保険会社ごとの約款上、そのような会社が多数です)、カーシェアリングやレンタカーでのコースに、プラスアルファの保険が付保された安心プランが用意されているので、そちらをご利用になるのがいいと思います。
まとめ
今までドライバー保険(ペーパードライバー用)の1年ものの保険にて、対応を余儀なくされていた人も多いようですが、実際に乗る時間数を考えると、一日自動車保険などを利用していくことが、お財布にもさらに優しいと思います。
カーシェアリングやレンタカーにも保険が付いたプランがありますので、安心ですね。
1日だけだし、短時間だし…という考えは、お勧めできません。
のも「あるある」な事象です。
みなさんのライフスタイルに合わせて、保険も選んでみてくださいね。(執筆者:鮫島 ひかる)