100円ショップでは、日常の「あれば助かる」から生まれたアイデア商品をたくさんあります。
その中で少し残念に感じていた物が改良されて使いやすくなっていると感じた商品を4つ紹介します。
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目次
凹凸をなくしたから洗いやすい! 「ペットボトル用コップ」
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特に暑かった今年の夏は、ペットボトルに取り付けができるコップが重宝しました。
節約を考えれば水筒を持って歩くことが一番いいけれど、洗う手間や水筒自体の重さを考えると、500mlペットボトルを持ち歩く機会も多かったのではないでしょうか。
しかし、ペットボトルは直接ボトルに口をつけて飲むため、衛生面を心配する人も多かったのです。
そこで登場した100均グッズがペットボトルのキャップ部分に付けられるコップでした。
しかし、コップ内側の底面にペットボトルのキャップがパチッとはまる穴がついているタイプだったため、凹凸が複雑で洗いにくいという短所がありました。
この洗いにくさを改良した「ペットボトル用コップ」がキャンドゥに登場したのです。
ペットボトルのキャップ部分にコップを固定するのではなく、コップを固定する部品を別に作ったのです。
コップを固定する部品はポリエチレン製のため、適度な固さと柔軟性があります。
部品部分は飲料や口と接することがないため、洗う必要もないのです。
コップは凹凸がなくなり、洗うのも簡単になりました。
「ペットボトルに付けられるコップ」だけでも素晴らしいアイデアですが、さらに改良を重ねたこの商品は100円以上の価値ありです。
逆の発想! 「動かす洗濯板」
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泥汚れや首回りの汚れは、洗濯機で洗うだけではきれいになりにくいため、部分洗いをしてから洗濯機に入れる人がほとんどでしょう。
靴下のように汚れが繊維の奥に入ってしまっている場合は、洗濯板を使ってゴシゴシこすります。
洗濯板といえば、昔は大きな木製の洗濯板が一般的でしたが、最近は100円ショップで小ぶりなカラフルな洗濯板を買うことができます。
しかし、洗濯板で靴下を洗う場合、靴下をぎゅっと握った状態で洗濯板に強くこすりつけることになります。
靴下の繊維と手との摩擦が強く、ゴム手袋をしなければ手が擦れてしまう危険がありました。
キャンドゥには、洗濯板に洗濯物をこすりつけるのではなく、洗濯板を洗濯物にこすりつけるという逆の発想から生まれた商品があります。
シリコン樹脂でできているため、力を入れすぎても生地を傷める心配が少ないのです。
さらに、洗濯板のように薄くなく、適度な厚みがあるため、洗濯物を指が接触せずに洗うことができます。
中が空洞になっているため、通気性がよく、内側に水がたまってしまう心配もありません。
「洗濯板は洗濯物をこすりつけて使うもの」という常識を覆したアイデアは100円以上の価値ありです。
ありそうでなかった! パチッと閉まる「携帯用ソープケース」
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最近は、旅行にいっても宿泊先にボディソープが備え付けたるため、固形の石けんを持参する機会は少なくなりました。
また、体を洗うときには液体状のボディソープを使うことが一般的になり、固形石けんを使う人は少なくなっているのかもしれません。
しかし、筆者は固形石けん派なのです。
しかも、長年愛用している固形石けんがあり、旅行に行くときでも必ず持参しています。
問題は、持ち歩くときのケースなのです。
固形石けんを入れるプラスチック製のケースは、昔からどこの100円ショップでも扱っていますが、どのケースもふたがパカパカと開きます。
ポーチに入れた状態でふたが開いてしまったら大変なので、ケースに入れてからビニール袋にいれていました。
100円ショップで売っている食費用の密閉容器に固形石けんを入れたこともありますが、濡れた石けんは底面に貼りついてしまい、次に使うときに取り出すことが大変になります。
ところが最近、スポーツジムに通う高齢者が増えてきたのです。
スポーツジムには、運動後の汗を流せるシャワールームが併設されていることがあります。
高齢者は、液体のボディソープよりも固形石けんを好む人も多く、再びソープケースに注目が集まるようになったのです。
従来のパカパカとふたが開くソープケースは改良されて、蓋がピッと閉まり、水分が外に漏れない工夫がされるようになりました。
さらに、濡れた石けんが底面に貼りつかないように小さなスノコまでついています。
そして、キャンドゥには四角いソープケースがあります。
ふたが閉まるタイプのソープケースはかなり増えてきたのですが、多くが楕円型なのです。
デザインを優先して考えると四角よりも楕円形の方がオシャレかもしれません。
しかし、多くの固形石けんは四角なのです。
ありそうでなかった「ふたが密閉・スノコ付き・四角い」この三拍子が揃ったソープケースは、100円以上の価値ありです。
限界のきつさ! 「テーブル&イス脚カバー・スリム」
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100円ショップのインテリア売り場に行くと、必ずと言っていいほどイス脚カバーがあります。
フローリングを傷から守るために「イス脚に靴下を履かせよう」という画期的なアイデアから生まれた商品です。
最近は、動物柄やカラフルな商品も増えていますが、実際に使ってみるとすぐに脱げてしまい「100円だからしょうがないか」という結末を迎えることが多い商品でもありました。
多くの家庭では、カバーが脱げないように上部を輪ゴムでとめて使っているようです。
しかし、キャンドゥにある「テーブル&イス脚カバー・スリム」は、名前の通りスリムな脚にもがっちりとはまる「限界のきつさ」を持っています。
一般的なイス脚カバーは、靴下の作りと同じで、上部の口周りだけにゴムが入っています。
そのため、締め付け部分が少なくてずり落ちてしまうのです。
「テーブル&イス脚カバー・スリム」は、カバー全体に強いゴムを編み込むことで「限界のきつさ」を生み出すことができるのです。
カバーを引っ張って伸ばしてみると、白いゴムがみえます。
生地全体にゴムを編み込んでおくことで「限界のきつさ」になっているのです。
「イス脚にかぶせる靴下」というアイデアを改良して生まれた「イス脚をしめつける靴下」というアイデアは、100円以上の価値ありです。(執筆者:式部 順子)