自動車保険の加入者に「ドライブレコーダー」を保険会社がレンタルしてくれる特約があることを既にご存知の方も多いと思います。
この特約は、単純に映像を録画してくれるだけではないんですね。
各社の違いを含めて、順を追ってドラレコ特約の詳細をご説明していきたいと思います。

目次
保険会社が貸してくれるドライブレコーダー特約とは?
自動車保険(任意保険)の契約者が、特約保険料を払って、ドライブレコーダーを借してもらえる仕組みのことです。
このドライブレコーダーは、いざという時に、事故映像を自動的に事故センターに送信してくれることで、高度な事故対応サービスを受けることができます。
例えば、東京海上日動火災保険のドライブエージェントパーソナルという特約では、強い衝撃を受けた際に、事故センターに自動的に連絡がなされます。
さらに、貸し出されたドラレコを通じて、通話が可能です。

GPS機能がありますので、事故現場がわかり、万が一運転者が負傷していた場合でも、救急車の搬送まで行ってもらえるので、手を負傷していても通話可能というところが便利な機能で安心できますね。
同様のサービスは、損保ジャパン日本興亜にもあり(安全運転支援サービス「DRIVING!(ドライビング!)」)、強い衝撃で通信された際、端末での通話はできないものの、車が大破した時のことを考え、車外からの連絡が可能という、ご自身のスマートホンにて通話する流れをとっています。

さらには、アルソックと提携をしているので係の方が現場急行が可能、自己解決に向けた支援をしてもらえることも安心です。

気になる保険料は?
東京海上日動火災保険の特約保険料は月々650円、損保ジャパン日本興亜火災保険の特約保険料は月々850円です。
また、三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保は、2019年の1月から同様の特約を850円で発売を始めます。

ドラレコの利点

事故時に、自分で保険会社に電話をする流れが今までの流れでしたが、事故の現場情報が自動的に送信されるので、事故処理がとてもスムーズに流れるようになりました。
衝撃があった20秒程度前からの映像がすでに流れていますので、自分で慌てて電話をし、動揺しながら現状を整理して相手に伝えるという負担が全く不要になるわけですから、
という声はとても多いです。
さらに、相手も自動車での事故の場合、過失割合に関してもめるケースが多いのも自動車事故の特徴です。
例えば「信号の色」が争点になった際に、ドライブレコーダーがない時代は、双方の言い分が違えば平行線をたどり、事故の解決にも時間がかかりました。
このドライブレコーダーがあれば、自分の主張が正しいことが立証できますので、事故解決も早いということがまさに利点になります。
ドラレコのその他の機能
ドラレコは事故処理だけのためのものでは、実はないんですね。
事故を防ぐ機能がついているのも大きな特徴です。
急ブレーキを踏んだり、危険な運転をしている際の注意喚起をしてくれるのも特徴で、
・1か月間の運転の癖を整理して教えてくれる損保ジャパン社
など、各社それぞれ工夫して開発し、現在、自動車保険の特約として販売をしています。
まとめ

まだ大手各社しか販売はしていないものの、お値段は月単位で見ても決して高いものではありません。
すでにドライブレコーダーを買ってしまった方も、あおり運転用に車体の後ろに装着し、事故に直接寄与してくれる損害保険から貸し出してくれるドライブレコーダーを前方につけると、万が一の時にとても安心ですよね。
事故現場での通話、救急の手配、外部からの応援の駆けつけ等、そして何よりも映像が残っていることでの事故処理の早さ、証拠の確保の重要性が、既に20万件以上の車がつけているという数字に表れていると思います。
みなさんお車は大丈夫ですか? 一度ご検討されてはいかがでしょうか。(執筆者:鮫島 ひかる)