日経平均などの指数と同じリターンを得ようとするインデックス投資は、個人投資家だけでなく、世界中の機関投資家にも人気の投資手法です。
インデックス投資には、長期的に考えるといくつかの優位性があります。
今回はその優位性を3つ紹介していきます。
これを読めば、あなたもインデックス投資を始めたくなるかもしれません。
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目次
1. 少額で幅広い銘柄に分散投資できる
一般的な個人投資家は資金が限られているため、数百銘柄に投資することは困難です。
しかし、インデックス投資なら、少額の投資資金でリスク分散することができます。
例えば、日経平均株価は日本の有名企業225社をもとに算出されています。
この日本のオールスター225銘柄を少額で買えるのは、個人投資家には大きなメリットです。
長期的に株式投資を行っていれば、粉飾決算や倒産、不正による社会的制裁など、思わぬ状況に巻き込まれることもあるでしょう。
そんな時、大きな痛手を受けてしまいます。しかし、インデックス投資なら、少額からでもそれらのリスクを最小限に抑えることができるのです。
2. 構成銘柄の入れ替えというスポーツに見られるような形態
いくつかの選ばれた銘柄から算出される株式指数は、何十年もの間同じ銘柄で構成されているわけではありません。定期的に銘柄を入れ替えています。
レギュラーメンバーの中で出来の悪い企業と、今までレギュラーになれていなかった優秀な企業を入れ替える…。まるでスポーツのようですね。
過去と全く同じように見えて、実は日経平均株価もダウ平均株価も、定期的に入れ替わっているわけです。
定期的に上昇圧力がかかることは、当然長期的に見て大きな優位性になります。
3. 政府と中央銀行が味方
大原則として、国が富むように政府は行動します。
その国の経済を崩壊させてようと頑張る政府なんて存在しません。これは中央銀行にも言えることです。
日経平均株価もダウ平均株価も、その国の経済を代表する指数です。
この指数を意図的に上げようとすることはあっても、崩壊させようとすることはありません。
唯一の例外として、バブルが起こるのを防ぐために、クールダウンさせるように働きかけることがあります。
ただ、これもバブル崩壊後の経済停滞を防ぎ、長期的に安定成長させるために必要なことです。
一企業に肩入れすることができない当局も、その国を代表する株価指数なら話は別です。
インデックス投資なら、長期的に政府や中央銀行を味方につけることができます。この優位性は大きいですね。
そもそもインデックス投資に勝つのは機関投資家でも困難
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現在、インデックス投資で運用する機関投資家は増えて、アクティブ投資をする機関投資家は減っています。
それだけプロの投資家でも、長期的にインデックス投資に勝つことは困難だからです。
投資初心者ほどインデックス投資を軽視しがちですが、今回紹介した優位性を活かしているプロがいることを覚えておきましょう。(執筆者:三田 亮)